2021~2022の日本カー・オブ・ザ・イヤーにノートが選ばれた。おめでとうございます。
高い評価を得たノートだが、今回一般道や首都高をじっくり乗ってその実力を再認識。そして「ノートが欲しい!」、ワタシの悪い癖がアタマもたげてしまった。
文/テリー伊藤(まとめベストカー編集部)
写真/西尾タクト【PR】
■クロスオーバースタイルでも5ナンバーは絶対の正義だ
今回試乗したのは、ノートオーテッククロスオーバーだ。ノートとはホイールアーチガーニッシュやルーフモール、サイドシルプロテクターでしっかりと差別化されている。SUVに比べると控えめだが、やり過ぎ感がなく、むしろスマートな印象だ。
今回ワタシは土曜日の朝9時に世田谷の家を出て、抜け道となる細い路地を通り、首都高3号線を用賀ICから乗って、お台場へと向かった。途中渋滞や合流、駐車や車庫入れといった、首都圏でクルマに乗る多くの人が経験する使い方をした。
そこで発見したのは5ナンバーの正義だ。SUVが人気だが、SUVは大きくて重くなるという傾向がある。その分広く快適かもしれないが、運転するにはダンゼン5ナンバーが楽だ。世田谷には生活道路が多く、一方通行になっているとはいえ、自転車や犬を散歩させるご婦人、登下校の子供たちなどに気を遣わなければならない。
ノートオーテッククロスオーバーはホイールアーチガーニッシュが装着されているが意外なことに1700mmという5ナンバーサイズに全幅を収めている。またサスペンションで20mm、大径タイヤで5mm、あわせて25mmアップしているが、全高は1545mmとタワーパーキングを使えるところがいい。
しかも25mmアイポイントが高くなったおかげで、びっくりするくらい運転がしやすい。運転のしやすさは安心感につながる。これがSUVだと視界は広がるが、死角も増えてしまう。
5ナンバーでタワーパーキングOKのクロスオーバー車は、ありそうでなかなかない。オーテックの開発者たちがアタマを悩ませて弾き出した正義の法則だ。
■今日からテリーもキムタクか!首都高で体感した異次元の驚き
首都高を用賀ICから入った。いつものように混んでいる。日産のプロパイロットを使うことは初めてではないが、首都高の渋滞時で使うのは初めてだ。ステアリングを握った右手の親指だけでセットでき、先行車を追随し始める。
「なんだこれ!?」思わずワタシは叫んでしまった。ノートの場合、低速時はほとんどモーター駆動となり、加減速がリニアでモノレールに乗っているかのよう。減速もスムーズでステアリング操作に集中できるから、安心感がぐんと増す。横を走るクルマが車線変更で入ってきて、「おっ!」と思うが、何事もなく減速し、車間を取ってくれる。
プロパイロット作動すると右足をアクセルから放していいので手持無沙汰ならぬ「足無沙汰」で落ち着かなかったが、慣れるとリラックスしていることに気づく。
大橋ジャンクションを過ぎ、渋滞がなくなるとスーッと気持ちよく加速していく。そして、渋谷駅手前の大きなコーナーで減速してくれ、スムーズに曲がっていくではないか。「いいじゃん!いいじゃん!」また叫んでしまった。ナビと連動し、地図情報からカーブの大きさをあらかじめ把握し、車速をコントロールしてくれたのだ。
プロパイロットの効果に、最初はびっくりしたものの、あるとないとじゃ大違い。翌日別のクルマに乗ると、プロパイロットがないさみしさを痛感してしまった。






















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