■今日からテリーもキムタクか!首都高で体感した異次元の驚き
首都高を用賀ICから入った。いつものように混んでいる。日産のプロパイロットを使うことは初めてではないが、首都高の渋滞時で使うのは初めてだ。ステアリングを握った右手の親指だけでセットでき、先行車を追随し始める。
「なんだこれ!?」思わずワタシは叫んでしまった。ノートの場合、低速時はほとんどモーター駆動となり、加減速がリニアでモノレールに乗っているかのよう。減速もスムーズでステアリング操作に集中できるから、安心感がぐんと増す。横を走るクルマが車線変更で入ってきて、「おっ!」と思うが、何事もなく減速し、車間を取ってくれる。
プロパイロット作動すると右足をアクセルから放していいので手持無沙汰ならぬ「足無沙汰」で落ち着かなかったが、慣れるとリラックスしていることに気づく。
大橋ジャンクションを過ぎ、渋滞がなくなるとスーッと気持ちよく加速していく。そして、渋谷駅手前の大きなコーナーで減速してくれ、スムーズに曲がっていくではないか。「いいじゃん!いいじゃん!」また叫んでしまった。ナビと連動し、地図情報からカーブの大きさをあらかじめ把握し、車速をコントロールしてくれたのだ。
プロパイロットの効果に、最初はびっくりしたものの、あるとないとじゃ大違い。翌日別のクルマに乗ると、プロパイロットがないさみしさを痛感してしまった。
■加速も減速も3つのモードで走りの変化が楽しめる!
ノートはSPORT、ECO、NORMALと3つのモードを持ち、加減速の味つけが変わり、乗っていて楽しい。SPORTでは「ぐんと」加速し、「ぐっと」減速する。高速道路でSPORTを試すと背中が「ドン」と押されるような加速が味わえる。
ガソリン車では味わえない極上の高揚感だ。一方、ECOでは加速は普通だがSPORTと同じく「ぐっと」減速するからアクセル操作だけで加減速の調整ができるワンペダル走行が可能。これを覚えてしまうと都内での運転がめちゃくちゃ楽しくなる!NORMALは普通の加速でよく、ワンペダル走行ほどの減速力がいらない場合に使えばいい。
ガソリンエンジンやハイブリッドではここまで走行モードで差が生まれないので、e-POWERがクルマ好きを魅了することにも納得だ。
■モーター4WDの安定感はオンロードでも実感できる
今回試乗したクルマは4WDで、リアに独立のモーターが搭載される。加速時にはリアモーターが働き、後輪が駆動していることがわかる。4輪で加速するのでその加速は想像以上に力強い。力強さは横風の強いレインボーブリッジでは安定感になり、振られることが少ない。オンロードでここまで違うと、雪道ではどんな走りを見せるのか? 一度試したくなった。
レインボーブリッジを通り、お台場出口を出て、天王洲のスタジオに向かいながら、「このクルマが欲しい」と思い始めていた。半導体不足で新車がなかなか手に入らない状態が続いているが、このクルマでいい、このクルマを自宅に乗って帰りたい! まるでおもちゃ売り場の前でぐずる子どものような気持になっていた。
ちなみに一般道、首都高を100㎞ほど走って20.7㎞/ℓと20㎞/ℓオーバーは合格点。5ナンバーで走りよし、安全性よし、燃費よし、とバランスの取れたノートオーテッククロスオーバーははやりのSUVとは違う選択肢として、キラッと光る存在。クルマ好きのこだわりがさりげなくアピールできる。
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