中国が「自動運転トラック」を2026年に量産配備へ! 米中の覇権争いに発展する可能性も!?

貨物輸送の未来をかけた覇権争いに?

 中国は世界最大のトラック市場であり、もちろん長距離トラックでも世界最大の市場だ。政府の強力な後押しもあって電動化で世界をリードした中国は、インテリジェントな物流への移行を加速させている。

 トヨタ自動車による出資(2020年)などロボタクシー分野では日本でも知名度のあるポニーAIは、2018年に自動運転トラック市場に参入している。中国各地で公道走行と貨物運送の許可を取得し、約200台まで拡大した保有車両によりこれまでの輸送距離の合計は10億トンキロを超えたという。

 自動運転トラックは巨大市場に成長することが見込まれている。トラック、バス、タクシーなどの商用車は生産財であり、自動運転技術により利益を生み出すことが可能だが、その販売台数の大部分を占めるのがトラックだからだ(トラックの販売台数はバスの約10倍)。

 日本のみならず、世界的に深刻化している「トラックドライバー不足」も技術開発を後押ししており、日本政府のロードマップはセーフティドライバー(保安要員)を乗せない無人でのレベル4走行を、2030年度以降の「普及期」に実現するとしている。

 また、ドイツが自動運転に対応した国内法を世界に先駆けて整備するなど欧州も官民一体となった取り組みを進めるいっぽう、民間企業による技術開発で先行する米国では、既に自動運転トラックの無人での商用運行も始まっており、2027年ごろのスケール化を目指す企業が多い。

 量産化を急ぐ中国と、貨物輸送の未来を巡って覇権争いに発展しそうな気配となっている。

【画像ギャラリー】Pony.aiの第4世代自動運転トラックと東風柳汽・三一との調印式(3枚)画像ギャラリー

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