自動運転トラックの開発と実用運行を目指すT2(ティーツー)は、今年4月から関東~関西間における引越し荷物の幹線輸送の実証試験を行なうと発表した。高速道路の一部区間で自動運転を実施するもので、土/日曜日での運行も検証する。実証に参画する大手引越し企業2社は、将来の長距離ドライバー不足を自動運転でカバーしながら、引越し業務の維持とサービス向上を両立していくのが狙いという。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/フルロード編集部、T2
引越し難民と自動運転
トラックドライバー不足は、いまがまさにシーズンの引越しにも大きく影響している。特に関東・関西・九州というエリア間での引越し荷物輸送で不可欠な長距離ドライバーは、『物流の2024年問題』ともあいまって確保が困難となりつつあり、就職・進学・転勤の時期に合わせた引越しができない『引越し難民』が問題となっている。併せて、人件費や燃料費の上昇に伴う引越し料金の高騰も課題だ。
そこでサカイ引越センター、ハート引越センターの大手引越し企業2社は、引越し荷物の幹線輸送を将来的に無人化する最初の試みとして、T2の自動運転トラックによる実証運行を行なうことにした。引越し業界では初の取り組みとなる。
実証運行は4月からスタートする予定で、関東~関西間の高速道路の一部区間で運転自動化レベル2プラス相当の自動運転走行を実施する。また、日常生活に必要な家財を運ぶという引越し荷物特有の性格およびニーズから、T2としても初となる土/日曜日の実証運行を行なうことにしており、交通量の検証や運行管理体制の構築など、週末特有の条件下でのオペレーションについて検証する。
将来的には、レベル4自動運転(特定条件下での完全自動運転)、さらにドライバーレスでの幹線運行を実施することで、長距離ドライバーが確保できない場合でも、輸送ニーズを充足できる体制を確立していく考えだ。

