1月9日~11日までの3日間、幕張メッセで「東京オートサロン2026」が開催中だが、いすゞ自動車の元気印・いすゞA&Sがトラックベースの3台の遊び心溢れる車両を出品。来場者の注目を集めている。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/フルロード編集部
エルフをカスタマイズした3台の冒険仕様
アクセサリー&サービスパーツの頭文字を社名に冠したいすゞA&Sは、さまざまなトラック用品の商品企画・開発・販売を行なういすゞ自動車の100%子会社である。最近では3年連続でオートサロンに出展しており、真面目な社風のいすゞ自動車の中ではかなり尖った存在だ。
今回のオートサロンの出展テーマは、【ELF CUSTOMIZE Lab.(エルフ カスタマイズラボ)―走りだせ、冒険仕様―】で、小型トラック「エルフ」、普通運転免許(AT限定)で運転できる「エルフミオ」をベースに新たなコンセプトカー2台と、エルフをベースとしたキャンピングカー専用シャシー「Be-cam」の新フラッグシップモデル1台の計3台を初公開。仕事道具や荷物を運ぶだけではなく、豊かなライフスタイルを運ぶパートナーとして、新しいトラックの価値を提案した。
ちなみに今回の出展にあたっては、いすゞA&Sでは社内から部署横断的に17名のメンバーを募り、ブース担当の広報運営チーム、車両開発チーム、プロジェクト管理チームという3チームからなるプロジェクトを組むとともに、ハードカーゴ、日本フルハーフ、日本特種ボディーなど社外のメーカーともコラボレーションを実現。今回の出展となった。
では、早速その出品車両を見ていこう。
エルフMUV マルチユーティリティビークル
エルフの標準キャブをベースに日本フルハーフとのパートナーシップによりウイングバンを架装したコンセプトモデルである。
いすゞA&Sでは、これまでも2024年の「フューチャー・アクセサリー・エディション」や2025年の「アドバンスド・コンセプト」などバンタイプのコンセプトモデルを出品しているが、今回のエルフMUVは、スタイリッシュで近未来的な外観は継承しつつ、ぐっと現実的なクルマに仕立てられているのが大きな特徴だ。
マルチユーティリティビークルということで、いろいろな目的に使える汎用性を訴求しており、今回はマウンテンバイクのメンテナンスなどを行なうトランスポートガレージに仕立てられている。
ちなみにこの車両を担当したいすゞA&Sのメンバーと日本フルハーフの担当者の共通の趣味がダウンヒルバイクだったそうで、カナダのMARSHというショップに協力してもらい、マウンテンバイクのトランスポートガレージを具体化していったとのこと。
車体色はブラックを基調にカッパー色のラッピングを入れており、光が当たるとさらにカッパー色が映える、なかなか凝った仕様になっている。
キャブの上部には車体と同色のエアディフレクターを装備。キャブには現在開発中のカーテンとカーテンレールも設けられており、これはニーズも高いアイテムなので市販化されそうだ。
フロンド周りでは既販売のイルミネーションエンブレム、カッパー色のラッピングが目を引く。そのままサイドに流れていくと、バンパーコーナースカートとサイドスカートのコンセプトアイテムが装着されており、なかなかユニークなサイドシルエットになっている。ちなみに前回の「アドバンスド・コンセプト」のサイドスカートも好評を得たものの、尿素水やフューエルタンクの開口がしにくい面があったので、今回はその部分を改善している。
ウイングボディの荷室には、ラッシングレールやエアラインレールが設けられており、フックを付けて棚や作業台に、またウォールに設けられた有孔ボードも汎用性が高く、トランスポートガレージとして使いやすそうなスペースを実現。さらに荷室の内張りは木目調にデザインされており、なかなかにくい演出だ。

