クレーン付平ボディを得意とする相模ボデー(神奈川県相模原市)が放つ渾身の一台。美しい塗装で仕上げられた荷台には、依頼主の「防錆」と「安全」への並々ならぬこだわりが満載だ。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
※2025年12月発売「フルロード」VOL59より
クレーン付平ボディってどんなクルマ?
クレーン付平ボディは、平ボディに荷役装置のクレーンを組み合わせたクルマ。クレーンを搭載するぶん、荷台の広さと積載量は少なくなるが、1台で輸送と積み降ろしができるのが特徴だ。
依頼主の邦商(神奈川県座間市)は、貨物用エレベーターをメインに、ガソリンスタンドの計量機、自動車部品の金型などさまざまな積荷を運んでいる。
今回のクルマは約20年前に導入した大型平ボディの代替え車。同社は東北地方など降雪地帯での仕事も多いことから防錆対策を徹底追求。また、ドライバーの荷役作業中の事故などを防ぐため安全対策にも力を入れたという。
ステンレスを多用したこだわり満載の荷台
ベース車両は日野プロフィアFW系GVW25トン級4軸低床8×4総輪エアサスシャシー。キャブバックに架装されるクレーンは古河ユニック「URG504A(4段2.93トン吊)」で、LED作業ランプを追加するなど使いやすくカスタムした。
縦根太、横根太はスチール製。縦根太が少し低め、横根太は標準で、組み方は立体交差組。防錆対策のため、縦根太、横根太、およびシャシーフレームには強力な防錆塗装を施した。
荷台も防錆対策のため、床枠、鳥居のほか、ガセット、支柱、丁番、ハンドル、サイドバンパー、リアフェンダーなどユーザーカラーに塗装されている箇所に至るまでステンレスパーツを採用した。
床は近年平ボディでトレンドになっている竹床材を採用し、従来のアピトン材比で約100kgの軽量化を達成。床フックは馬環式Uボルトが22対、埋込ロープフックが3対。スタンションガイドは前方3対、中央3列、後方1列に装備する。
鳥居は背面に3パネルの蓋付き工具箱を持つ通称「ボックス型」。ビニール製の蓋をマジックテープで止める仕様で、蓋は上方向にくるくる巻いてバンドで固定することも可能。蓋の内側にはレバーブロックを吊り下げるための棒が備わる。
鳥居背面の埋込ロープフックは、平シートのテント掛け時に後部ポールとの間にラッシングベルトを張るためのもの。ボルトの代わりに上部をカットした丸環フックを使っているのが特徴で、平シートをワンタッチで付け外しできるように工夫している。
クレーン物入れ、および下回りの工具箱は取り付け用ステーも含めステンレス製。リアオーバーハング部の貫通式リンギ入れは現場で使う脚立がジャストで収まるよう設計したワンオフ品だ。
車両寸法は全長11995mm×全幅2495mm×全高3430mm。荷台内寸は内法長8800mm×内法幅2390mm。床面地上高は1030mmで、最大積載量は12000kgである。
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