アメリカのコンテナハンドラー車
コンテナハンドラー車はアメリカのANSI規格のゴミ収集コンテナを積載するための油圧式フォークを架装した特装車で、日本でもよく見る脱着ボディ車の仲間である。
写真は同国のガルブレス社の「SLCH-93」というモデルで、ベースシャシーは日野の北米専用ボンネット車。車格的には日本の中型トラックに相当する。
米国ではANSI規格コンテナに対応した油圧式アームユニットを塵芥車に装備することで、ゴミ収集作業のワンマンオペレーションを実現しているが、コンテナハンドラー車は、そのANSI規格コンテナの設置/回収に特化したクルマ。
フォークユニットで持ち上げたコンテナは、フォーク先端部で天地を逆にすることも可能で、ゴミの排出も行なえる。
欧州の活線碍子(がいし)洗浄車
発電所で生まれた電気は、送電線(活線)を経由して家庭や工場に送られ、送電線は絶縁体(碍子)を介して鉄塔に懸吊される。この送電線や絶縁体はを健全に保つことは、電力インフラを維持する上で重要だ。
活線碍子洗浄車は、この送電線や絶縁体を洗浄するためのクルマだ。
写真はイギリスのトランスリンク社の「レンジャーIW-440」と呼ばれるモデルで、脱着式10キロリットルタンク、圧送ポンプ装置、最大ノズル高44mの6段テレスコピックブームを搭載。最大放水圧は550psi(37気圧)で、50mの高さまで洗浄できるという。
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