ベンツの特装トラック「エコニック」が生誕25周年! 日本で消防車としても活躍する四半世紀のサクセスストーリーとは?

BEVのeエコニックも始動

ベンツの特装トラック「エコニック」が生誕25周年! 日本で消防車としても活躍する四半世紀のサクセスストーリーとは?
BEVのeエコニックは2022年に登場した

 2022年の秋に量産を開始した「eエコニック」はエコニックのバッテリー電気駆動のバリエーションとなる。都市部で運行する車両はストップ&ゴーが多く、ゼロ・エミッションや低騒音などの需要が多い。また、ブレーキを頻繁に使うため、eエコニックの回生ブレーキも有用だ。

 駆動は電動アクスル(eアクスル)方式で、2基の電動モーターを駆動軸に組み込んだ。バッテリーパック3つの総容量は336kWhとなり、通常の地場運行であれば1度の充電で1シフトに充分な航続距離を実現する。充電は最大160kWに対応し、夜間など電気料金の安い時間帯をスケジュールすることも可能だ。

 従来のエコニックによって実証された機能の多くはBEVのeエコニックにも受け継がれている。

 サーモコントロール付きのウィンドスクリーン(フロントウィンドウ)は、周辺交通の優れた視界をもたらすほか、ローエントリーキャブによりトラックへの乗り降りがしやすい。積載時にも優れた操作性と効率的な補助システムは、ドライバーだけでなく周辺交通の安全性も向上する。

 電動ドライブラインによりエンジン段差がなくなるため、低床キャブでも床面は水平となるように設計されている。このため歩道側からトラックに乗り、反対側の運転席へ移動するような動作も容易に行なえる。

 2022年のワールドプレミアの後も、eエコニックによる静かでクリーンで安全な輸送ソリューションの需要は増加を続けているといい、最初の量産車がデンマークのゴミ収集セクターに投入されて以来、今やドイツの各都市でeエコニックが働いている。

 フランクフルトで8台のeエコニックを保有するゴミ収集会社は、必要な電力を廃棄物処理プラントで発電した電気によって賄っている。ハンブルクやシュツットガルトもゴミ収集車として代替燃料車を置き換えるべきか判断するため、eエコニックの試験を行なっているそうだ。

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