昨年5月に開催された「2023NEW環境展」で注目を集めた、HWエレクトロの小型商用EV「ELEMO」をベースにしたダンプトラック。新明和工業が開発したそのEVダンプトラックが1月26日より発売開始した。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/新明和工業・フルロード編集部
ELEMOダンプの詳細
今回発売される「ELEMOダンプ」は、HWエレクトロが販売する商用EV、ELEMOシリーズのうち、小型貨物のトラックモデルをベースに開発したもの。
ダンプ架装を手掛けるのは特装車メーカー大手、新明和工業で、既存の軽トラック用コンポーネントをELEMO用にコンバージョンし搭載した。
その特徴は以下の通り。
・シャシー側の電力(12V)でダンプ装置を作動
・電動油圧発生装置としてホイスト機構に電動モーターで駆動する油圧ポンプを採用
・小型EVシャシとダンプ装置をマッチングするため、コンタクタ付ヒューズボックスを採用し電気的安全性を確保
・ 独特なELEMOのフレーム形状に合わせ専用サブフレームを採用
また、ELEMOダンプは用途に応じて選べる「多目的仕様」と「清掃仕様」の2つのタイプの荷台形状を設定する。
多目的仕様は荷物の積載がしやすくダンプ時にテールゲートを自動開閉でき、清掃仕様は深アオリで大きな荷物を積みやすい仕様となっている。
ちなみに荷台内法寸法は両仕様とも長さ2250mm×幅1330mm。一般的な軽ダンプの場合は長さ1830〜1900mm×幅1380〜1400mmほどなのでやや幅は狭く長い。また最大積載量は軽トラックの350kgより50kg減の300kgとなっている。
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