タイヤは原材料の塊のような商品。大手タイヤメーカーは4月出荷分から一斉値上げを開始。カー用品小売りチェーンでは5月初旬からの値上げを予定している
エンジンオイルも当然ながら原油から精製されるので値上げの対象商品。ニッケルの相場も高騰しているためバッテリーの価格上昇も始まっている
メルセデス社は1月28日、高級EV「EQC400」の価格を約7%アップ
ガソリン価格の高騰は、原油価格、輸送コスト、円安ドル高のすべてが関係している
新型コロナによる経済停滞により、新造コンテナの生産が大幅に低減され、港湾作業員も減少。一方、米国における巣ごもり需要としてアジアからの家具、建設材などの輸入が激増。こうした需給のアンバランスによって世界のコンテナ基地は混乱状態にあり、輸送コストも増大している
石油の在庫も目減りしつつある。特に米国の石油在庫の指標発表はこれまで以上に、米国の株価に大きく影響を与えている
アウディは25モデル91グレードの価格を平均約2%アップ。写真はAudi A3シリーズ
日本は世界の天然ガスの約2割を輸入する世界最大のLNG消費国。そのうち約39%をオーストラリアから輸入。ロシアは4位で約8%(2019年データ)
テスラの「モデル3」は、2022年2月に大幅な値下げが発表されたが、ウクライナ戦争の余波を受け、4月には一転、値上げが実行された(Tesla)
テスラの「モデル3ロングレンジ」(AWD仕様)は、かつての最安値から約110万円アップして609万円に。「モデル3パフォーマンス」は同最安値から約32万円アップして749万円に(Tesla)
自動車排ガス浄化触媒にも使用される貴金属は、世界における生産量の43%をロシアが占めている。その高騰のため、5月からは銀歯治療の公定価格も約8%高くなる
小麦製品も一斉値上げ! 消費者物価指数(CPI)の算出において食品(コアCPI)やエネルギー(コアコアCPI)が除外されるのは、それらの市場価格が大きく変動しやすいから。つまり、現在のような経済状況下では、それらの価格が即座に高騰することを意味している
カーシャンプー、スポンジ、その他カー用品のほとんどが原油から生産される商品。それらの価格上昇はすでにはじまっていて、世界経済の状況によっては長期に渡って高止まりする可能性も