外径が同じでもホイール(リム)の外径や幅が異なる場合の比較表。多くのケースで、インチアップに伴ってホイール幅も増加するため、実際に装着する際には注意が必要になる
世界最高峰の自動車レースであるF1では、2022年シーズンからホイール径が変更になった。写真の左が2021年までの13インチで右が18インチ仕様。この変更ではタイヤの外径も大きくなっている
サイドウォールの厚い標準タイヤにも多くの利点はある。側壁のゴム部分が適度なクッションになり、乗り心地が良いのと同時に、燃費面でもロープロファイルタイヤより有利だ
1970年代のクルマはタイヤ直径が小さく、ホイールも小径だった。そしてタイヤとホイールハウス(フェンダー)のすき間にも余裕がある。これはこれで味のあるスタイルとは言える
タイヤのハイトが低いと走行中の変形が少なくなり、シャープなハンドリング特性が得られる。しかし、見方を変えると操縦性が神経質になってしまうということでもある
2021年までのF1では、13インチタイヤの厚みもサスペンションの一部として利用していた。このまま18インチ化すると、かえってコーナリングが遅くなるという話もあった
クルマの重量や用途によってタイヤに要求される能力も変化する。特にロードインデックスは重要なポイントになるため、インチアップの際には確認すること
軽自動車や実用車のタイヤがロープロファイルでないのにはコスト面以外にも理由がある。無理にインチアップした結果、最後は標準タイヤに戻すなんてことも……
ミシュラン製スタッドレスタイヤ。トレッド面に細かい溝が刻まれているのが見える
ミシュラン製スタッドレスタイヤがどのように雪上路面をとらえるかをイラスト化したもの。雪を踏み固めてグリップを確保し、前に蹴り出す力を作り出す
こちらはミシュランによるスタッドレスタイヤでの氷上走行イメージ図。スリップの原因となる溶けた水をうまくとり込み、タイヤをしっかりと接地させる
かつてはタイヤのトレッド面にスタッド(スパイク)を打ち込んだタイヤが冬季に使用されていた。だが、道路にダメージを与えるため、使用禁止のエリアが増えている
タイヤチェーンを巻かずにそのまま雪&氷上を走れるのがスタッドレスタイヤの強み。しかし過信は禁物だ
雪上でも安心して走れるスタッドレスタイヤだが、冬季以外にも使用してしまうとゴムの柔らかさゆえに摩耗も進行しやすい。肝心な季節に使えなくならないように気をつけたい