日産パトロール、日産パルサー、日産キックス、トヨタハイランダーほか
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「世界戦略車」と「地域戦略車」
ここで世界戦略車と地域戦略車について解説しておきたい。プリウスは日米欧で販売しているので明確な「世界戦略車」といえるが、セダンでいえばトヨタのカムリ、ホンダではアコード、インサイトは北米市場が主戦場となる。
SUVを見ると、CR-Vは日米欧で販売されるいっぽうで、トヨタではRAV4は北米市場での販売がメインとし、欧州ではサイズ的にも流行としてもC-HRが主役を張る。
ホンダは欧州でもシビックを軸として(英国工場をどう扱うかが微妙だが)、ヴェゼルやCR-Vは日米欧で販売する。日産は北米市場でニッサン・ブランドは、アルティマ独自の車種でラインナップを構成している。
インフィニティとしては、フロントエンジン・リアドライブの通称「FR-Lプラットフォーム」を利用したセダンであるQ37/40/50(日本市場でのスカイラインとフーガ)などを展開しているのは周知の通り。
欧州市場ではコンパクトクラスにマイクラ、パルサーを用意しているが、アライアンスを組むルノーの様子を見極めながらということになるのだろう。
欧州で流行のコンパクトSUVについて触れておけば、ジューク(日本での販売終了が決定済み)やC-HR、ヴェゼルは主に欧州市場を意識した、どちらかというとニッチ・モデルに近い。
C-HRは拡販を狙って、日欧に続いて東南アジアでのハイブリッド仕様の展開も見据えているとの話だから「世界戦略車」に近いかもしれない(北米市場ではコンパクトすぎるのだろう)。