スズキ 新型エスプレッソ誕生!! 国内導入あるか??

エスプレッソの日本導入 その可能性は低い??

ダイハツ ロッキーは全長3995×全幅1695×全高1620mmと、エスプレッソと比べればひと回り大柄。同じ1Lながらこちらはターボエンジンを搭載する

 ちょうど日本でダイハツ ロッキー/トヨタ ライズというコンパクトSUVが発売されたばかりということもあり、エスプレッソの日本導入が気になるところであるが、その可能性は残念ながら低いと考える。

 理由としては、

・日本車の新車には自動ブレーキが必需品であるが、エスプレッソには自動ブレーキ以前にその重要な基盤の1つとなる横滑り防止装置が装備されない。技術的に付けることは可能だろうが、総合的に考えてスズキが日本で販売するために対応するかは微妙な問題だ。

・最上級グレードで約75万円という価格だけに、リアのパワーウインドウがないなどの装備内容に加え、断言はできないものの、全体的な質感が日本で販売するレベルには達していないように感じる。

 自動ブレーキも含め、日本で販売できる各部のクオリティを確保するには相応のコストも掛かるだろう。また日本でこのジャンルのクルマとして販売するなら4WDも欲しいところで、4WDの設定にはかなりの開発資源が必要となりそうだ。

・フルモデルチェンジ寸前であるが、エスプレッソに近いコンセプトを持つ軽自動車のハスラーのベーシックグレードは、FFで112万900円(自動ブレーキなし仕様)である。

東京モーターショーで公開のハスラーコンセプトは、間もなく2代目モデルとして発売予定。近年の軽のクオリティを考えると、エスプレッソとの棲み分けはなかなか難しい側面も

 仮に日本仕様としたエスプレッソがあった場合、同じ装備内容であればおそらくハスラーよりエスプレッソの方が安く、1Lエンジンという動力性能や広さというアドバンテージもあるだろう。

 しかし、軽自動車にも自動車税などの決定的なアドバンテージがあり、総合すると軽自動車というかハスラーを選ぶユーザーの方が圧倒的に多いように思う。

◆  ◆  ◆

 まとめると、エスプレッソを日本で販売するのは、費用対効果が薄そうなので販売される可能性も低いということである。

 このことはいかに軽自動車の競争力が高いかの証明とも言えるだろう。

 ただ、日本導入とはまったく別に、最上級グレード75万円で販売されるエスプレッソがどの程度のレベルに仕上がっているのかということは非常に興味深いところだ。

【画像ギャラリー】この大きさで衝撃の5人乗り!? 新型エスプレッソの内外装

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