マイナーチェンジといえば普通は機能の追加とか一部のデザインを変えるくらい。しかしそこのとこ2代目スバル インプレッサは違った! なんと顔の印象をガラッと変える変更を二度も実施したのだ。ユーザーも困惑し論争・宗派まで生んだ!?ともされる2代目インプレッサのMCを振り返ってみよう。
文:小鮒 康一/画像:スバル
【画像ギャラリー】丸目から涙目へ そして鷹目へ 2代目インプレッサの顔変化ヒストリー!(27枚)画像ギャラリーマイナーチェンジってデザインは微変更くらいだよね?
クルマの性能や機能は日進月歩で進化し続けており、特に近年先進の運転支援システムが搭載されるようになってからは、その進化スピードも加速度を増している。
そんな装備の進化に合わせてだけでなく、古さを感じさせないためにもデビューしてから数年後にマイナーチェンジを実施し、装備に加えて内外装のデザインなどを変更するというのはよくある話だ。
ただマイナーチェンジというだけあってデザインの変更といってもちょっとライトやバンパーの形状を変えたりする程度で、イメージを一新するほどの変更をするケースは多くない。しかし、そんなマイナーチェンジでの大変身を一度ならず二度も行った車種があったのだ。
2回も!? 顔面を一新した2代目インプレッサ
マイナーチェンジで2回も大きく顔を変えられたモデル、それが2000年から2007年にかけて販売された2代目スバル インプレッサだ。
当時のスバルの小型セダン/ステーションワゴンとしてラインナップされていた2代目インプレッサは、クルマ好きからしてみれば、ラリーウェポンとしても知られる名車。そんな2代目インプレッサのデビュー時は、初代のシャープなイメージとは異なる丸型ヘッドライトを備えて登場した。
“New Age IMPREZA”をキーワードに登場した2代目インプレッサは、その名の通り新時代感のあるルックスで、当時は「個性豊かでスポーティな力強くスタイリッシュなフォルム」とされていた。
しかし市場の反応は芳しくなく、登場から約2年後の2002年11月に全く異なる、いわゆる“涙目”フェイスに一変することとなる。
このときのフロント周りの変更は、ヘッドライトやバンパーはもちろん、ボンネットやフェンダーまでも一新する大掛かりなもので、一気にスポーティでアグレッシブなデザインになった。
この涙目フェイスはインプレッサらしいスポーティなもので評判も上々であったのだが、そこからおよそ2年半後の2005年6月に再び大幅な整形を施され、“鷹目”と呼ばれるフロントマスクに置き換えられたのだ。
二度のMCは良くも悪くも評判を呼ぶことになってしまった……
このフロントマスクは当時スバルがフェミリーフェイスとして導入を推し進めていた「スプレッドウィングスグリル」を採用したもので、ある意味メーカーの都合で変更させられたものと言えるかもしれない。
この鷹目フェイスはインプレッサらしいスポーティさ溢れるものとなっており、STIなどのグレードを好むユーザーには好評だったが、1.5Lモデルを求める一般層からはスポーティすぎるという声もあったようで、ワイドバリエーションゆえの難しさがあったようだ。
ユーザーとしてもマイナーチェンジで小変更されるのであればまだしも、ここまで大きく見た目が変わってしまうと変更前がよかったとか、変更後がよかったとか、購入後に大きく後悔する可能性もあるし、メーカーとしても同じ車種なのに管理すべき部品点数が増えてしまうという点もあるので、頻繁なフェイスリフトは辛いところがあったのではないだろうか。






























コメント
コメントの使い方基本は顔だけですが、涙目も鷹目も含め特徴的なので、見てて面白い代のインプですね
実は一番ボクサーらしいボンネットの低さ&幅広さが強調されるのは丸目だったりします。全体も一番低く見える
マークXも最終型は二度大きく顔変えて、先代と併せて5種の顔で楽しませてくれましたね