専売車筆頭! ハリアーやアルファードへの影響は?
ハリアーは旧トヨペット店の専売モデルだから、他の旧3系列店にとっては「良かったこと」といえる。
ただ、同モデルは2020年6月17日にフルモデルチェンジするため今は末期モデル。この1年間に限っていえば販売が頭打ちで、扱い車に加わってもあまり魅力的ではなかった側面もある。
アルファードはトヨペット店、ヴェルファイアはネッツ店の専売モデルだったのが全店扱いになったことで、この両モデルの存在価値はますます高まっている。
人気が抜群に高い上に収益車種であるから、販売店の儲けはますますたっぷり状態になっている。
カローラは、2019年9月17日にフルモデルチェンジした新型車なので、旧他3系列店は大歓迎だった。
2018年6月26日発売のカローラスポーツも人気モデルだけに「欲しいモデルのひとつ」に上げられていた。併売によって登録車銘柄別ランキング上位浮上の立役者になっている。
ヤリスにも歓迎の声! 1年経ってわかった全店販売の功罪は?
ヤリス(ヴィッツ)は、旧ネッツ店の専売車だったモデルであり、新旧どちらも量販戦略モデルだから、他の旧3系列店は販売台数を稼げる絶好の車種として期待した。
高級車主力扱い店は既納先のセカンドカー、サードカーとしても期待された。ヤリスになってから、人気がさらに高まり、値引きをそれほどしなくても売れるので、収益車種にもなっている。
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このように東京地区は今のところ新体制の「トヨタモビリティ東京」にとっては「良かったこと」の方がリードしているように思える。
ただ、今後はそうとばかりいえない状況が伺える。同じ車種を扱う店舗が同じ地区に集中していることで、今後は店舗間の優劣が次第に明確になって行く状況になるのは必至である。
そうなると有力店舗に統合されて、効率の悪い店舗は消滅に追い込まれてしまうのは道理である。特に幹線道路沿いのトヨタ系店舗が集結する「自動車街」は大型ショールームやサービス工場に統合されて行く可能性が強い。
近い将来、トヨタの東京ディーラーマンにとっては厳しい試練が待ち受けているのである。
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