もう一つの野望、コルベットのミッドシップ化
ダントフには、もう一つの野望があった。ミッドシップレイアウトのコルベットだ。1962年から実験車CERV I、1964年にはCERV II、1990年にはCERV IIIを開発している。
だがこれらの実験車は、あくまで実験にとどまった。量産コルベットは7世代にわたってフロントエンジン・リアドライブを貫いた。
GM社長のマーク・ルースは「C7世代で、我々はフロントエンジン・リアドライブ・コルベットの限界に達した」と語っている。
そして2020年、C8コルベットがついにミッドシップレイアウトで登場した。ゾーラがウォルドーフ・アストリアで初めてコルベットを目にしてから67年、彼の構想はタッジ・ジュヒター率いるチームによって実現された。
もとい。もしサンダーバードが登場しなかったら、コルベットは1955年に絶版に追い込まれていたかもしれなかったのだ。
競争があったからこそGMは開発を継続し、ダントフによる革新的な技術を投入することができた。
そして今、C8世代のコルベットは世界最高峰のスーパーカーやハイパーカーと肩を並べる存在となっている。
競争こそが技術を進化させ、伝説を生む。これこそ、アメリカン・スポーツカーの歴史が教えてくれる真実だ。
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