トヨタのモータースポーツ活動を象徴する「TOYOTA GAZOO Racing」が、呼び名を「GAZOO Racing」へ改めた。単なる看板替えではなく、レース現場からクルマと人を鍛える姿勢をより前に出す動きでもある。その背景と狙いどころを整理する。
文:ベストカーWeb編集部/画像:トヨタ
【画像ギャラリー】や、TR010かっこよくない!? TS020みたい!! フロントも変わってさらにイケメンに! (4枚)画像ギャラリーただの名称変更じゃない!
驚天動地! なんとTOYOTA GAZOO Racingが、2026年1月7日に、名称をGAZOO Racingへ変更! モータースポーツを起点にしたもっといいクルマづくりと人材育成を強化すると発表したぞ。
GAZOO Racingは、世界選手権を含むトップカテゴリーの活動に加え、市販車を用いたカスタマーモータースポーツ活動も展開するとのことだ。
だが、今回のポイントは、名称を短くすることよりも、むしろ活動の中核をどこに置くかを言葉で明確にした点だろう。
いまこそ原点に立ち返る時!?
GAZOO Racingの起点は、2007年のニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦にある。当時は会社の公式活動として認められず、「TOYOTA」の名は使えなかったことから「Team GAZOO」でのエントリーとなり、豊田章男氏は「モリゾウ」のドライバーネームで参戦した。
完走はできたものの、現場で突きつけられたのは当時の自社ラインアップと開発体制への痛み。開発中のクルマを持ち込むライバルの姿と比べ、当時のトヨタには開発中のスポーツカーはおろか販売中のスポーツカーすら存在しない状況だったと説明されている。そこで感じた「悔しさ」が、現在の常勝軍団トヨタの活動における出発点となった。
そうした悔しさを経て、2010年に発売されたLFAは約20年ぶりに自社開発の本格スポーツカーとなった。今回の発表でも、発売直前に成瀬弘氏が事故で亡くなったことが触れられ、開発と現場の重みが強調されている。
その後、2012年の86、2019年のGRスープラの復活を経て、2015年4月には社内のモータースポーツ活動を「GAZOO」に一本化し、「TOYOTA GAZOO Racing」(TGR)のロゴが使われるようになった。そんな、TGRから再びTOYOTAがとれる。だが、外れるのはTOYOTAの名称だけではないようだ。
え、じゃあWECはGRじゃなくてTRになるの!?
TGRからTOYOTAの名称がなくなった一方で、ドイツ・ケルンにある研究開発拠点(TOYOTA GAZOO Racing Europe)は、なんと「TOYOTA RACING」という新しい名称に! こちらも先行開発技術を通じたモータースポーツ活動に特化し、エンジン開発等において、長期的な技術開発を推進していくとのことだ。
それに合わせて、2026年シーズンのWECは「TOYOTA RACING」として参戦し、マシンの名称も「TR010 HYBRID」に変わる。特に印象的なのは、フロントライト。トヨタらしい顔つきになって、カラーリングも赤を基調としたデザインになったぞ!
一方、TGRRは従来通り活動を継続し、両者の架け橋として現場で鍛え、人材育成を進める場として連携すると表明している。
今回の発表では、大きな組織の活動になることで、当初の感情や出発点が見えにくくなった時期もあった、という振り返りも示された。だからこそ、GAZOO Racingという名前に戻すことで、活動の出発点として語られてきた現場の感情と、開発と育成を結びつける役割を、あらためて前面に出した。今後のモータースポーツ活動や、そこから生まれる市販車の動きにも目が離させない!
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