嘘か真か!? アラ還必見! 語り継がれる尾ひれ付きの名車「都市伝説」

嘘か真か!? アラ還必見! 語り継がれる尾ひれ付きの名車「都市伝説」

 クルマにまつわる特別なエピソードは想像以上に多い。しかし、なかには語り継がれるうちに話が大きくなってしまったなんてケースもある。今回は、そうした“尾ひれ付き”の伝説をいくつか紹介していこう。

文:長谷川 敦/写真:トヨタ、日産、ポルシェ、ホンダ、ランボルギーニ、CarWp.com、Newspress UK

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タフすぎるクルマの伝説

●ロールス・ロイスは壊れない

嘘か真か!? アラ還必見! 語り継がれる尾ひれ付きの名車「都市伝説」
ロールス・ロイス シルバースピリット(1980年)。壊れない伝説がいつ頃生まれたものかは不明だが、ヘリコプターが普通に使われる時代にはなってからのはず

 イギリスの高級車メーカー・ロールス・ロイスは、車両価格も高いがそれに見合った耐久性も実現している。

 そんな話題から、ひとつの都市伝説が生まれた。

 とある大富豪がロールス・ロイスで砂漠横断の旅をしていたが、その途中でクルマが故障してしまった。

 仕方がないのでロールス・ロイスに連絡すると、ヘリコプターが新車のロールス・ロイスとそのキーを載せて飛んできた。

 そして大富豪にクルマとキーを渡すと、ヘリコプターは故障したロールス・ロイスを積んで戻っていった。

 後日、大富豪がロールス・ロイス社にお礼を言うと、ロールス・ロイスの回答は「お客様、何かお間違えではないですか? なぜなら私どものクルマは壊れませんから」だったという。

 これはロールス・ロイスの手厚いアフターサービスと自社のクルマに対するプライドを表したエピソードだが、もちろん実話ではない。

 とはいえ、メーカーにとっては顧客満足度を高めるありがたい伝説であるのは間違いない。

 そもそも、壊れないはずのロールス・ロイスが壊れてしまった時点で矛盾はあるが、そこはツッコまないことをヨシとしたい。

●爆破しても生きていた?

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イギリスの自動車番組「トップギア」で破壊されてしまった4代目トヨタ ハイラックス。写真の状態になってもまだ走行可能だったというのがオドロキ

 これは尾ひれ付きの伝説ではなくほぼ真実の話。

 イギリスの人気自動車番組「トップギア」はなにかと無茶をやらかすことで知られていたが、丈夫なことで定評のある4代目トヨタ ハイラックスがどこまでタフなのかを過酷な実験で検証した。

 その実験とは、走行距離30万kmのハイラックスを、海に沈める、小屋に衝突させる、車内に火を入れる、解体予定のビルと一緒に爆破する、とやりたい放題。

 しかし、ハイラックスはこれらの実験で大きく破損するものの、簡単な修理で走行可能状態に戻ってしまった。

 もちろん、そのまま公道を走れるわけでないが、少なくともハイラックスのタフさは十分すぎるほど証明された。

 ここまで書いた話はとても実際にあったこととは思えないが、2003年放送のトップギアでは実験の詳細がすべて紹介されている。

最速伝説は終わらない

●盛られすぎたスーパーカーの最高速度

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カタログスペックの最高速度ではフェラーリ 365GT4 BBに2km/h及ばなかったランボルギーニ カウンタックLP400。果たして本当の実力は?

 1970年代中期、日本国内には未曾有のスーパーカーブームが巻き起こった。

 少年(一部の少女も)たちの多くが欧米のスーパースポーツカーに憧れ、そのスペックをそらで言えるほどに雑誌などの情報を読み漁った。

 なかでも少年たちの心をつかんで離さなかったのが各車のスペックに記された最高速度だ。

 フェラーリ 365GT4 BBの最高速度は302km/hでランボルギーニ カウンタックLP400は300km/h、ウォルター・ウォルフ仕様のカウンタックLP500Sに至っては315km/hをマークするという情報に心を躍らせた人も多いはず。

 大人になれば、クルマの速さが最高速度だけで決まるものではないことが理解できるが、シンプルにそのクルマのすごさを示す最高速度の説得力は子どもたちにとって絶対だった。

 だが、実際にカタログスペックの最高速度が実走行で発揮されることはほとんどなかった。

 最高速度は気温&気圧や風力、路面コンディションに影響されることが多く、雑誌企画などで高速実験周回路に持ち込まれたスーパーカーたちの実測最高速度は、カタログデータの20~30km/h落ちに留まった。

 これで夢を壊された少年たちもいたかもしれないが、最高速度だけがスーパーカーの魅力ではないと気がつく良い機会になったかもしれない。

●カテゴリーの終焉を招いた?

嘘か真か!? アラ還必見! 語り継がれる尾ひれ付きの名車「都市伝説」
サーキットでテスト走行を実施するR32型日産 スカイラインGT-R。シリーズ初の4WDを採用して、オンロードサーキットでもその優位性を実証してみせた

 日産 スカイラインシリーズには数多くの伝説があり、R32型スカイラインGT-Rの国内グループAレース(全日本ツーリングカー選手権)29連勝も今や伝説のひとつとなっている。

 1980年代から導入された国際レースのグループAとは、市販車をベースにしたレースカテゴリーのことで、市販車に近いスタイルのマシンで争われていた。

 グループA規定導入後しばらくは欧州のマシンが優位を保っていたが、1990年に日産からデビューしたR32型スカイラインGT-Rは、そんな欧州勢を大幅に上回るスピードを発揮した。

 それもそのはずで、R32型GT-Rは、グループA規定を隅々まで読み込み、このカテゴリーで勝つために開発された市販車だったのだ。

 狙いどおりの圧倒的な速さを披露したR32型GT-Rは無敵の快進撃を続けるが、すぐに「GT-Rでなければ勝てない」という状況を生み、本来は各メーカーがしのぎを削るはずのレースでひとり勝ちになってしまった。

 これが国内グループAレースの参加車両減少を招き、1993年をもってグループAによる全日本ツーリングカー選手権はその幕を閉じた。

 実際のところ、参加数が減った要因はGT-Rの上位独占だけでなく、バブル景気の崩壊などもあり、カテゴリー終焉をGT-Rのせいだけにすることはできない。

 しかし、現在でも「GT-Rのせいでカテゴリーが終了した」という伝説を残すほど強かったのもまた事実だ。

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