【一問一答】なぜランクル? 緊急時の最高速は? 首都パトの疑問
最後に、首都高パトロール隊=通称“首都パト”にまつわる気になる疑問に、一問一答形式で回答!
Q1.パトロール車両はなぜランドクルーザーなのですか?
A1.車両総重量4t程度の車両を、道路の起伏に関わらず、余裕を持って牽引できるパワーを備え、長年の使用に耐えうるフレーム構造であることに加え、自転車程度の大きな落下物でも、荷室に積載可能なスペースを備えているため。
……回答にもあるとおり、ランドクルーザーは本当に壊れにくく、信頼性が高いというのが、1車種独占採用となっている理由といえそうだ。
Q2.パトロール車両は、緊急時に法定速度を超える速度で運転することもあるのですか?
A2.あります。ただし、その場合でも緊急車両の法定速度(80km/h)を超えて走行することはありません。
……例えば、60km/h制限の道路であれは、緊急時に80km/hまで速度を上げることが可能。80km/h制限の区間では、パトロール車両といえども、一般車両以上の速度は出せない。
Q3.夜勤のパトロールはどのようなスケジュールで勤務をおこなっていますか?
A3.日勤は午前・午後で2回の定期パトロールを行いますが、夜勤は3回おこないます。勤務時間は16:30から翌9:30まで。パトロールが終了すると、『有事待機』となり、その間に事故などの書類作成をおこないます。
Q4.首都高全体では、どのくらいのパトロール車両が走っているのですか?
A4.首都高は、東京西局、東京東局、神奈川管理局の3つの管轄エリアに分かれています。日勤時間帯では、首都高全体で33台、夜勤時には25台のパトロール車両が稼働し、24時間の総走行距離を合計すると、約1万1000km余りになります。今回取材を行った東京東局では、日勤時11台、夜勤時8台のパトロール車両が走行しています。
Q5.パトロール車両の通行料金は無料なのですか? また、どのように料金所を通過していますか?
A5.現在は業務用ETCカードで、通行しています。ETCがなかった頃は、業務用通行券などを使い、通行していました。
普段、ドライブ中に見かける首都高パトロール隊は、影に日なたに、道路の安全を支えている“仕事人”たちなのだ。
……ちなみに、首都高パトロールでは交通業務員を募集中(2017年6月現在)。
応募にあたっては、『高卒以上、32歳迄』、『応募時点で運転記録証明書における行政処分の前歴が0回かつ交通違反累積点数が2点以内の方』などの条件がある。
パトロール隊になりたいと思った方は、ぜひ応募してみてはいかが?
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