「二輪免許は持っている。限定解除まではいけなかったけど、中型バイクを所有していた。でも乗らなくなって手放してしまった」こんな元ライダーは多いのではないだろうか。
バイクの一番の魅力は、さっとまたがればどこまでも行けて、ちょっとした路上駐車なら見逃されていたことだった。しかし、2006年の改正道路交通法が施行されると、二輪車にも厳しい駐車取り締まりが始まった。
悪質な路上駐車問題が背景にあったとはいえ、バイク用駐車場の整備もなかなか進まない中では使い道がツーリングなどに限定されてしまい、手放すことになっても仕方ないだろう。
とはいえ、時々無性に風を切って走りたくなることがあるのは事実! そんなかつてのライダーに送る本企画! ホンダのバイクレンタルサービスHonda GO BIKE RENTALをレポートします!
文:池之平昌信/写真:池之平昌信・和哉
■ホンダのバイクレンタルサービスを試す
コロナ禍の4月、ほぼ無職状態の筆者のスマホが久しぶりに鳴った。某一般誌編集者からで、ほとぼりが冷めたらすぐにでも「河原でバーべキュー」の撮影をしたいとのこと。
しかも、なるべく東京で、クルマやバイクを横付けしたい! と無理難題。で、その場所をロケハン(撮影の下見)せよ! とのオーダー。この時期貴重なお仕事だし、もちろん請けた。
だが、なるべく効率よく候補地を廻りたい。季節もいいし、こんな時にバイクがあればなー。あっ! ふと、ホンダが最近始めたレンタルバイクのことを思い出した。
早速サイトで調べてみると…簡単に車種や貸し出し店舗がでてきた。さすが世界一のオートバイメーカー直営! 50ccの原付バイクからゴールドウィング(1800cc)といった超大型バイクまで問答無用、多種多彩。
どれがいいかなー、と迷うだけでも超絶楽しい! 実際にバイク購入となると、置き場所や価格、乗り心地と色々気になってしまうが、試しに借りるのなら遠慮はいらない。
筆者は数年前に250ccで「リターンライダー(バイクライフに復活する中高年)」となったが、夏や冬を敬遠して、乗るのは年に1~2回。
で、結局手放してしまった。ホンダとしては「若い人にもバイクの楽しさを体験して欲しい」らしいのだが、あまりにもリターンライダーにぴったりのシステム!
まずは調べるだけのつもりが、気が付けば検索・登録とすんなりやってしまった。レンタルがあるのは全国でなんと約240店舗! 北海道と沖縄はまだ存在しないようだが、「準備中」らしい。
今回はあくまでも下見業務のため! と自分に言い聞かせたものの、結局以前から気になっていた、ホンダ400Xというアドベンチャー系中型車を予約。
もしかしたら河原に入って行くことがあるかもしれないからね! うんうん。
レンタル車両は普段、店の「試乗車」らしく店舗によって台数も種類も違うが、運よく自宅から数キロのホンダドリーム店に見つけられた。そして……ああ、予約してから数日間のこの胸の高鳴りをどう説明したらよいだろうか。
「カッコはいいけど、400ccはデカすぎたかなー。河原ではまったりコケたらどうしよう。ちょっとした悪路も大丈夫なADV150にしておけばよかったかなー」期待と不安を抱きつつヘルメットなどの装備品をチェック。
なお、借りる前日の13時(店が定休日の場合は前々日)まではキャンセル無料。直前には天気予報をよく確認したい!
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