HW ELECTRO(HWエレクトロ)は2022年5月20日、一般社団法人JFTD花キューピットの協力の元、同社が製造・販売を行なう多用途小型商用EVトラック「ELEMO(エレモ)」の実証実験を開始したと発表した。
HW ELECTROは2021年7月24日にELEMOの販売を開始。同年7月12日にはELEMOの販売開始に先立ち、JFTD花キューピットとELEMOを用いた生花通信配達の実証実験を行なうと発表していた。
今回の実証実験は、花の配送に適した幌架装を施したELEMOを埼玉県川口市にあるJFTD花キューピット加盟店に導入。実際の配達業務を通して充電残量や走行記録などを記録するという、本格的な社会実装に向けた取り組みとなっており注目だ。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部 写真/HW ELECTRO、トラックマガジン「フルロード」編集部
【画像ギャラリー】スタンド花もラクラク積み込み可能!! 幌ボディを架装したELEMO実証実験車両をチェック!!(5枚)画像ギャラリー多用途小型商用EVトラック「ELEMO」とは?
HW ELECTROは「環境問題」と「社会貢献」の視点から「Electric-Mobility-Innovation」を推進し、次世代の多用途小型商用EVトラック「ELEMO」の製造/販売を行なうファブレスメーカー。ファブレスメーカーとは、生産を他社に委託し、自社ブランドで販売するメーカーのこと。
生産はアメリカ/中国に拠点を持つCENNTRO社が行なっている。CENNTRO社は自社ブランドでもEVトラックの製造/販売を行なうが、ELEMOはインターネットを介した運行管理やスマホ連携など独自の機能が多数盛り込まれる。
また、世界的に有名なオーストリアのマグナ・シュタイアが設計したシャシーに日本製のサスペンションを採用する点などもELEMO独自の特徴だ。
ELEMOは、2021年4月に小型商用EVとして国内で初めてナンバーを取得。全長の異なる4ナンバー(小型貨物車)モデルと軽ナンバーモデルの大きく2種類が存在し、まず同年7月24日に4ナンバータイプが販売され、同年11月20日に軽ナンバーモデルが販売された。
生花配達に最適な幌ボディを架装!!
今回のELEMOの実証実験は、届け先に近い加盟店が新鮮な花を届ける生花通信配達システムを運用するJFTD花キューピットの協力の元で行なわれる。目的はELEMOの社会実装という。
実証実験の期間は2022年5月20日から1カ月間で、場所は埼玉県川口市にあるJFTD花キューピット加盟店。使用車両はELEMOのピックアップタイプの荷台にスタンド花などを積み込める高さの幌を架装したもので、配達後のELEMOの充電残量と走行距離の記録を行なう予定だ。
なお、JFTD花キューピットでは遠距離の配送を行なわず、届け先に近い加盟店から性悪ぉ届けることで配送しなかった距離分のCO2排出量を抑制。直近1年間(2020年4月〜2021年3月)でグループ全体(国内)で約142.3t相当のCO2排出量削減を実現しているという(大型ディーゼル車比)。
また、今回の実証実験では、さらにラストワンマイル(近くの加盟店から届け先まで)の配送でもCO2排出を抑制する配達を実現するための検証を行なうとしている。
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