教習所AI化&車検証電子化で何がどうなる? テスラ2000万台計画は実現するのか? 技術系最新ニュース6選

■テスラの2000万台計画は実現するのか?

マスク氏の2020年9月28日のツイート。「2030年より早く2000万台を達成する」と述べている
マスク氏の2020年9月28日のツイート。「2030年より早く2000万台を達成する」と述べている

 ツイッター買収騒動後もお騒がせツイートを連発するイーロン・マスク氏だが、筆者が過去に最も驚いた氏のツイートといえば、2020年9月28日に発せられた「テスラは2030年より前に年2000万台を売り上げる」というものだ。

 そもそも、全世界の自動車の総販売台数は、コロナの影響がなかった2019年でも9100万台程度。同年最も売り上げたVWが1098万台、2位のトヨタが1074万台だから、2000万台という数字がいかに現実離れしているか、わかる。

 その後はコロナ禍や半導体不足もあり、この計画も過去のものかと思っていたら、この4月の決算発表会でイーロンは再び「私たちは年に2000万台を目指している」と発言した。強烈な逆風にあっても、彼はこの途方もない計画を捨てていなかったのだ。

 改めて考えてみると、テスラの昨年の販売台数は93万台で、今年は150万台を売り上げるとしている。このペースで以降毎年150%ずつ数字を伸ばしていけば、2028年には1710万台となり、2000万台が射程に入る。

 もちろんこんな試算に意味はないのだが、テスラは実際にそこへ向けて動いているふしがある。

 たとえばバッテリーでは、2030年に必要な容量を20テラワットと試算し、急速な技術革新と資源調達にまい進中。2020年にはネバダ州でリチウム鉱床の権益まで取得しているのだ。

 販売車種については、当然低価格化が図られる。テスラはかねてから2万5000ドルの格安モデルを出す計画だが、そいつをベースに自動運転タクシーを作り、営業用車両として世界中で売りまくるつもりだと筆者は考える。

 この計画が実現するか大ボラで終わるかは不明だが、これだけの夢を語れる人が日本のクルマ界にも必要だという点は間違いないだろう。

■そのほかの注目ニュースを20秒でチェック!

●もはや街の風景の一部ともいえるウーバーイーツの配達員だが、米国ロサンゼルスでは、自動配送ロボットによる試験を始めたようだ。

 ウーバー自身は自動運転部門を売却してしまったため、ロボットの調達にはサーブロボティクスというスタートアップ企業と提携したもよう。配送するロボットの姿は微笑ましいが、これによって配達員の解雇が行われないかも気になる。街の風景がまた変わることになるのかも。

●空飛ぶクルマが飛び交うといわれる2025年の大阪万博だが、その開催を記念して図柄入りナンバープレートが発売されることになった。

 ラグビーワールドカップや東京オリンピックですっかりおなじみになった図柄入りナンバープレートだが、現在も「全国版」「地方版」という仕様が発行されており、それに新たな選択肢が加わることになる。

 大阪万博の図柄はいまのところ未定だが、早ければ2022年度内に発売開始になるというから、クルマ買い替えの予定のある人は覚えておくといいかも。

●CO2ばかりがやり玉にあがる温暖化対策だが、それよりはるかに強烈なメタンの排出量が2021年に過去最高となったことがわかった。

 メタンは農工業のほか自然界からも排出されるが、温室ガス効果がCO2の28倍もあり、過去の平均気温上昇の原因の2割から半分はメタンのせいとされる。

 現在のところメタン増加のはっきりした理由は不明らしいが、温暖化対策の難しさを思い知る話ではある。

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