ケータハム初の軽自動車、セブン160を国内公道試乗!!

ケータハム初の軽自動車、セブン160を国内公道試乗!!

その車重、わずか490㎏!!
スズキ製658㏄直3ターボを搭載した世界一楽しいライトウェイトスポーツが

 ついに日本にやってきた!!


 スズキ製直3ターボを積んだケータハム初の軽自動車、ケータハムセブン160が4月1日から発売開始。そしてその国内公道初試乗会に編集部の髙瀬が参加してきた!!

 まず、コックピットに納まろうとする……が、片足だけ先に入れて座ろうとすると、もう片方の足が入らない。

 「片足だけ先に入れるともう片足がうまく入りませんよ」と広報担当。

 シートに座るだけでも難儀するセブン160だが、そこがまたフツーのクルマとは違って、スキモノには堪らない。

 そしてようやくシートに座り、ドライビングポジションを調節する……が、シートを最前にしてもクラッチをいっぱいに踏めるかどうか微妙……。 自身の短足ぶりをこれほど恨めしいと思ったことはかつてない。

 ちなみに担当()の身長は165㎝。シートポジションは欧米人に合った設定で、小柄な日本人にはちょっとキビシめか。

シートはスライド機構のみでリクライニングなどはつかない。

  • インパネはシンプル。
  • シフトはショートストロークでスポーティ!!

公道に飛び出せばそこはサーキット

 さあ、いよいよクルマを動かす。「小径のmomoステがレーシーでいいね!!」なんて思ったのも束の間。

お、重い。

 「クルマはパワステが付いててあたりまえ」世代の担当()。
ちなみにノンパワステ車に乗ったのはRRのスバルサンバー以来だったが、えらいハンドル回さないと曲がらないなとは思ったもののノンパワステ、フロントエンジン車のステアリングの重さを実感したのは今回が初めて。

 しかもサイドミラーは小さいし、サイドブレーキも固いし、「なんか大丈夫か~」と若干の不安感が生まれてきた。

が、公道に飛び出すとその不安がすべて楽しさに変わった!!

 ちょっとした街角を曲がるとき、重く感じたステアリングはわずかに「スッ」と動かすだけで、その軽量な車体も相まって自分の体のように思ったラインにクルマの向きを変えてくれる。

 しかも車内から手を出すと、悠々地面に手がつくほどの着座位置の低さ(最低地上高は100㎜a)。それもあって体感スピードはかなりのもの。まさに気分は小林可夢偉だ。

 スズキ製の658㏄、直3ターボは〝暴力的な加速感〟とはいかないが中低速からトルクたっぷりで、490㎏の車重にはベストバランス!!
風を切りながら街を走っていると、すべてのストレスが吹っ飛ぶほど痛快な走りだった!!

試乗を終えての気持ちは「もっと走りたいね!!」

 このクルマを前にすると「最新の電子制御デバイスが……」とか「使い勝手や質感をより向上させ……」とかそういうのどうでもよくなります。

 「クルマっていうのはこういうもんだよ。ほら、楽しいでしょ!?」
試乗を終えたケータハムセブン160を目の前にボーッと立っているとそんな風に言われたような気分になったのでした。

 ということでとにかく楽しいケータハムセブン160だが、「すでに50台近く受注がある」(広報)という。
少量生産メーカーとしては異例な人気ぶりで、納車待ちは現状で約10カ月。価格は税込みで394万2000円だ。

 ちなみに耐久性の面から、写真のような無塗装アルミボディより、OPでソリッドペイント塗装(23万7600円)を施すことをオススメする。

唯一無二の〝軽〟タハム。購入希望者はディーラーに急げ!!

↑↑ 黄色ナンバーも似合ってる!!

ケータハムってどんな会社なの?

 時は1957年。クルマ史に名を残した名車、ロータスセブンが初めて世に出たのはこの年のこと。ロータスの創始者、故コーリン・チャップマン氏がその原型を作り出したセブンは、まさにライトウェイトスポーツを体現したモデルだった。

 ケータハムはそのセブンを’50年代後半から販売するディーラーとして英国で誕生。ちなみに「ケータハム」という社名は英国・ロンドン郊外の地名で、この地にケータハムがロータスディーラーを開業したことがその由来となっている。

 セブンはモータースポーツに主眼を置いた公道レースカーのはしりだったが、’70年代にはあまりにも速いことで、レースへの参加を禁じられたなんてエピソードもあった。

 そして’73年にケータハムはセブンを製造する権利をロータスから買い取り、それ以来セブンの製造と販売の両方を担うようになったのだ。

 そんなケータハムだが’11年にF1の「チーム・ロータス」オーナーであったトニー・フェルナンデスによって買収され、翌年よりこの「チーム・ロータス」が「ケータハムF1チーム」とチーム名を改称。ケータハムはセブンの製造・販売とF1というふたつの看板を持つことになったのだ。

 日本人にとってはこのケータハムF1チームから小林可夢偉がドライバーとして参戦していることも記憶に新しいところ。


  • ケータハムジャパン問い合わせ先 03-5754-2227
  • 公式サイトはこちら

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