販売テコ入れのため、メーカーの戦略のもとに投入される、追加グレードの新顔たち。さしづめ、販売押上げに貢献するのは「孝行息子」、貢献できなかった子は「放蕩息子」といったところか。
だがしばしば、販売がどうとかどうでもいいだろと言わんばかり、強烈な印象を残して、そして去っていくクルマたちがいる。
しかもクラウン、マーチ、86、ギャラン、オーリス…など、人気の車、名車と呼ばれたクルマたちの追加モデルが意外と? 多いのだ。
ここではそんな7台をご紹介する。
※本稿は2019年3月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年4月10日号
■マーチのカブリオレから丸目の86まで
まずはクラウンエステート(1999年)。
歴代にもワゴンがあったが、11代目に追加のコチラは堂々とした佇まいが孝行息子の風格。現行クラウンにもワゴンを? 似合わなそうだよね。
一方、ワゴンになりきれてなかったアルテッツァジータ(2001年)。販売苦戦のアルテッツァの救世主になれず惨敗。放蕩息子ですね。
バブル期はとうの昔に終わったが、その匂いが漂ったのがエリシオンプレステージ(2006年)。
追加された高級グレードで、ウリはV6、3.5Lエンジン。でかくて速いミニバンだった。うひょ~。速さを楽しませた意味では、間違いなく孝行息子だ。でも正直、ツーマッチなエンジンだったかも(笑)。
コンセプトモデルの発表から、あまりの大反響に市販が決まったのがシャア専用オーリス。
2012年8月20日のオーリスのフルモデルチェンジからわずか5日で発表されたあくまでコンセプトモデルだったわけだが、要望の大きさに答える形で2013年10月に市販化されることに。乗った人、絶対「坊やだからさ」とか言いながら運転してるはず。
なお2015年7には「シャア専用オーリス2 コンセプト」、さらに「量産型ザクモデル コンセプト」も発表されてます。
スタイルと存在意義で孝行息子と認定したいのが、先代マーチの追加、カブリオレ(2007年)。英国日産が開発したもので(欧州ではマイクラC+C)、日本へ1500台導入された。
ルーフ開閉は22秒、ステキです!
前述したジータと同コンセプトの、ギャランフォルティススポーツバックもありましたね~(2008年)。いいクルマだったけど全体の販売台数を押し上げできず。その意味では放蕩息子か(涙)。
そして、オオトリはトヨタの86スタイルCb(2015年)。丸め仕様の86、担当、個人的にだ~い好き!(なので一番大きいサイズの写真で!) ベストカー内では批判続出だが、このデザイン、孝行息子で間違いなし!
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