■トヨタ ハイランダー(NYショー)
●米国の量販3列シートSUV
かつて日本でクルーガーの名で販売されていたハイランダーは、3列目シートを持つラージSUVだ。
NYショーで発表された4代目はTNGAを使ったカムリベースのSUV。パワートレーンはV6ガソリンと2.5L直4ハイブリッドで、4WDも最新のものとなる。
発売はアメリカを皮切りにV6が今年12月、ハイブリッドが来年2月からと公表されているが、残念ながら日本導入はされないようだ。
■ホンダ X-NVコンセプト(上海ショー)
●“ヴェゼル”ベースの中国市場専用EV
X-NVコンセプトは昨年の広州モーターショーで発表された広州ホンダの理念「VE-1」の東風ホンダ版。
ヴェゼルをEVにした2台の中身は共通で、53.6kWhのリチウムイオンバッテリーを床下に積み、航続距離360km(欧州のNEDCモード)、最高出力は163psとなる。
中国では今年後半に市販化される予定で、ホンダは来年以降、中国へのプラグインハイブリッド車の投入も計画している。
■日産 シルフィ(上海ショー)
●一気に若返った人気No.1セダン
日本での存在感は薄いが、中国では人気車のシルフィがフルモデルチェンジされた。
上海ショーで発表された新型シルフィは全高が低めな4ドアクーペルックで、インテリアもダッシュボードの形状や明るいインテリアカラーを持つなど、セダンとしては攻めた内外装を持つ。
機能面は4ドアクーペルックらしくCd値0.26と小さく、CVTと組み合わされる1.6L NAエンジンは改良され、ボディ剛性の強化やサスペンションの見直しなども施されている。
派手さはないものの着実な進化を遂げているようだ。基本がしっかりとしたクルマに見えるだけに、スポーツモデルの登場も期待したい。
■インフィニティQsインスピレーション (上海ショー)
●電動4WDのスポーツセダン
インフィニティQsインスピレーションは、次世代の日産のスポーツセダンを示唆するコンセプトカーである。
「高性能な電動4WD」ということでEVのようだが、アーキテクチャ(基本構造)は電動化に対応したものと発表されており、PHEVやe-POWERへの対応も想定されているのかもしれない。
またデザインは「日本のDNAを持つもの」と公表され、FRのようなプロポーションをしている点、スポーツセダンということを総合すると、もしかすると、そう遠くない将来のスカイラインに繋がる存在なのかもしれない。
当然、日本市場も考慮されている。
■インフィニティ Q50シグネチャーエディション(NYショー)
●創業30周年記念 特別仕様モデル
今年はインフィニティブランドの発足から30年の節目でもあり、NYショーではその記念も兼ね、Q50(日本のスカイライン)の特別仕様であるシグネチャーエディションが発表された。
シグネチャーエディションは300psの3L V6ツインターボ車に内外装のドレスアップが施されたモデルで、ボディカラーは5色が用意される。
日本で今ひとつパッとしないスカイラインのテコ入れ策として、導入を期待したいモデルだ。
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