【トヨタ,日産,三菱…】NY&上海ショーで脚光を浴びた日本車勢

■トヨタ ハイランダー(NYショー)

米国の量販3列シートSUV

 かつて日本でクルーガーの名で販売されていたハイランダーは、3列目シートを持つラージSUVだ。

4代目となる新型ハイランダーは「TNGA」を採用した全面改良モデル。全長4950×全幅1930×全高1730mmの大型サイズで3列シートを備える

 NYショーで発表された4代目はTNGAを使ったカムリベースのSUV。パワートレーンはV6ガソリンと2.5L直4ハイブリッドで、4WDも最新のものとなる。

 発売はアメリカを皮切りにV6が今年12月、ハイブリッドが来年2月からと公表されているが、残念ながら日本導入はされないようだ。

■ホンダ X-NVコンセプト(上海ショー)

“ヴェゼル”ベースの中国市場専用EV

 X-NVコンセプトは昨年の広州モーターショーで発表された広州ホンダの理念「VE-1」の東風ホンダ版。

ヴェゼルベースの中国専用ピュアEVで、今年後半に発売の予定。ホンダは「2025年までに中国で20種以上の電動車を投入する」と発表している

 ヴェゼルをEVにした2台の中身は共通で、53.6kWhのリチウムイオンバッテリーを床下に積み、航続距離360km(欧州のNEDCモード)、最高出力は163psとなる。

 中国では今年後半に市販化される予定で、ホンダは来年以降、中国へのプラグインハイブリッド車の投入も計画している。

■日産 シルフィ(上海ショー)

一気に若返った人気No.1セダン

 日本での存在感は薄いが、中国では人気車のシルフィがフルモデルチェンジされた。

地味なデザインから一気に若々しいスポー ツセダンに変身したシルフィ。中国で最も売れている日産車だけに渾身のモデルチェンジだ

 上海ショーで発表された新型シルフィは全高が低めな4ドアクーペルックで、インテリアもダッシュボードの形状や明るいインテリアカラーを持つなど、セダンとしては攻めた内外装を持つ。

 機能面は4ドアクーペルックらしくCd値0.26と小さく、CVTと組み合わされる1.6L NAエンジンは改良され、ボディ剛性の強化やサスペンションの見直しなども施されている。

パワートレーンは1.6L NAエンジン+CVTでコネクテッドシステムも充実

 派手さはないものの着実な進化を遂げているようだ。基本がしっかりとしたクルマに見えるだけに、スポーツモデルの登場も期待したい。

■インフィニティQsインスピレーション (上海ショー)

電動4WDのスポーツセダン

 インフィニティQsインスピレーションは、次世代の日産のスポーツセダンを示唆するコンセプトカーである。

電動4WDシステムを装備するスポーツセダン。次期スカイラインを暗示するコンセプトカーなのか?

「高性能な電動4WD」ということでEVのようだが、アーキテクチャ(基本構造)は電動化に対応したものと発表されており、PHEVやe-POWERへの対応も想定されているのかもしれない。

 またデザインは「日本のDNAを持つもの」と公表され、FRのようなプロポーションをしている点、スポーツセダンということを総合すると、もしかすると、そう遠くない将来のスカイラインに繋がる存在なのかもしれない。

 当然、日本市場も考慮されている。

■インフィニティ Q50シグネチャーエディション(NYショー)

創業30周年記念 特別仕様モデル

 今年はインフィニティブランドの発足から30年の節目でもあり、NYショーではその記念も兼ね、Q50(日本のスカイライン)の特別仕様であるシグネチャーエディションが発表された。

スポーツデザインの前後デザインと19インチホイールを採用している

 シグネチャーエディションは300psの3L V6ツインターボ車に内外装のドレスアップが施されたモデルで、ボディカラーは5色が用意される。

 日本で今ひとつパッとしないスカイラインのテコ入れ策として、導入を期待したいモデルだ。

次ページは : ■レクサス LM300h(上海ショー)

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