■一刻も早くランクル300、アルファード/ヴェルファイアの長納期が解消されることを期待!
ここで、どんな違反行為があったのか、おさらいしておこう。
トヨタが認証申請手続き用に豊田自動織機へ委託した「自動車用ディーゼルエンジン3機種」の出力試験において、違反行為があり、該当するエンジンの搭載車種はグローバルで10車種(うち日本国内6車種)。この違反報告を受けて、豊田自動織機は対象のエンジンの出荷を一旦停止すること決定。それにともない、トヨタとしても該当エンジンが搭載された車両について出荷を一旦停止することを決定した。
豊田自動織機によると、出力試験時に量産用とは異なるソフトを使ったECUを用いてエンジンの出力性能を測定し、測定する数値が安定するようにバラつきを抑えて報告する行為が行われていたとのこと。
豊田自動織機およびトヨタ自動車は、今回の生産再開にあたり以下のようにコメントを発表している。
「お客さま、販売店、仕入先をはじめとする多くの関係者の皆さまに、多大なご迷惑をおかけしておりますことを改めて深くお詫び申しあげます。当社は二度とこのような行為を繰り返すことのないよう、しっかりと立ち止まり、法規遵守の再徹底に全社をあげて取り組んでまいります」(豊田自動織機)。
「トヨタとして、豊田自動織機が原点に立ち戻り、エンジン事業の再生に取り組むことを継続的にサポートしてまいります。また、グループ全体の取組みとして、安全と品質が最優先で徹底されるよう、いま一度見直しを図っていきます」(トヨタ自動車)。
この生産再開で、ランクル300やアルファード/ヴェルファイアの長納期が一刻も早く解消されることを望むばかりだ。
●生産再開した対象機種(自動車用エンジン)
ハイエース、グランエース、ランドクルーザープラド、ダイナ/デュトロ=1GD
ハイラックス(トヨタモータータイランド生産)=2GD。
ランドクルーザー300(吉原工場生産)=F33A。海外向け、生産再開済み。今回、国内仕向けも再開
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