■テスラが政府によるCEV補助金とは別に、20万円を独自にサポート
テスラが販売する車両(モデルS、モデル3、モデルX、モデルY)は、CEV 補助金の対象車両。そのなかでもモデル3 ロングレンジAWD は一充電走行距離の長さ(706 km WLTC モード(国土交通省審査値)を含め、様々な点が評価され、令和5 年度補正予算CEV 補助金の85 万円対象となった。輸入車のなかで85万円対象車両はモデル3 ロングレンジAWDのみ。
しかし、テスラは一部を除いて販売店舗を持たず、外部給電機能も日本仕様には設定していないのに、他の輸入車メーカーに比べ65万円、上限85万円まで認められているのは、テスラ独自の急速充電器「スーパーチャージャー」が100箇所、490基以上となった点が評価されたのだろう。
グレード別に見ると、テスラモデル3 AWDロングレンジは上限85万円に増額され、モデル3 RWD、モデルY RWD 、モデルY ロングレンジAWD、モデルY パフォーマンスは65万円(変更なし)となっており、20万円の差が付けられていた。
そんな状況のなか、4月2日、テスラは65万円のCEV補助金対象モデルである、モデル3 RWD、モデルY RWD、モデルY ロングレンジAWD、モデルY パフォーマンスの4モデルについて、20万円の補助金サポートを行うと発表した。つまり、CEV補助金65万円にプラスして、テスラ独自の補助金サポート20万円が加算され、実質85万円引きということになる。
価格調整後のCEV補助金を含まない車両本体価格は、モデル3 RWD=541万3000円〜、モデル3 ロングレンジAWD=651万9000円〜、モデル Y RWD=543万7000円〜、モデル Y ロングレンジAWD=632万6000円〜、モデル Yパフォーマンス=707万9000円~。
最安のモデル3 RWDは65万円のCEV補助金を得ることができるため、補助金を引くと、実質476万3000円となる。これは大きい!
さらにモデルYにはボディカラーが一部変更されるとともに新色が追加され、モデル S、モデル X でも好評なウルトラレッドとステルスグレーに加えて、モデルY限定カラーとなるクイックシルバーが選択できるようになった。
BYDはドルフィンが65万円→35万円、ATTO3が65万円→35万円と大幅減額となったが、BYDは2024年4月1日~6月30日まで、ローン金利0%キャンペーンを実施して対抗。ちなみに2024年3月のBYDの販売台数は351台を記録し、販売絶好調とのこと。
今後、各輸入車メーカーが、減額されたCEV補助金に対して、どのような対策を打ち出してくるのか、注目だ。
コメント
コメントの使い方いいね。値下げ合戦でお互いに潰し合ってくれる。
一方日産はアリアで130万、リーフすら100万円の値上げしたうえに装備までOP化、颯爽と低価格戦から去った。
シェアさえ取れたら後出しでカネ取ればいい or 全数リサイクルや経年維持性能を保証するにはどうしたらいいか真面目に金勘定した結果