1999年1月にデビューしたトヨタのヴィッツ。安定した質の高さと手頃な価格、なにより愛嬌たっぷりの外観で、瞬く間に新時代の国民車の座へと上り詰めた。
さて、そんなヴィッツの地位を脅かし続けたのが、2001年6月、こちらも初代がデビューしたホンダのフィットだ。発売からその年12月までの6ヶ月間で累計販売台数10万台を達成。翌2002年にはそれまで33年間国内販売1位を守り続けてきたカローラを抜き、国内の登録車販売で首位に立った。
時は経ち、ヴィッツは「ヤリス」と名前を変え2020年2月にデビューが、新型フィットは間もなく開幕する「東京モーターショー2019」でのワールドプレミアが確実とされている。
ヴィッツの登場から数えれば、奇しくもちょうど20年の時を経て再び合目見える2台。令和最初の覇権を握るのは、果たしてどちらだろう?
※本稿は2019年8月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年9月10日号
■火花を散らし合うこと確実の2台!
●トヨタ ヤリス(2020年2月デビュー)
ヤリスは現行モデルの登場が2010年ということで、年内の登場が予想されていたが、どうやらデビューは来年にずれ込むもよう。
TNGAコンセプトに基づいた新シャシーに搭載されるエンジンは、1Lと1.3Lの直3。出力的には目立つものではないが、シャシー性能が大きく向上することで、スポーティな乗り味を実現しているという。
当然、GR、GRMNモデルの設定も視野に入れているはずだ。
一方のフィットは、今回の東京モーターショーでのワールドプレミアが確実。
すでに国内でもカモフラージュを施した車両がテストを行っているのが目撃されており、デビュー間近を感じさせる。
■画像ギャラリー…現行型ヴィッツ・フィットと予想CGを比較!
●ホンダ フィット(2019年11月デビュー)
搭載されるパワーユニットだが、ハイブリッドは現在のi-DCDに代わり2モーターのi-MMDが採用される。
ホンダはこれまで、2Lと1.5Lエンジンをベースにしたi-MMDを送り出してきたが、新型フィットに搭載されるものは、コンパクトカーにマッチさせた新しいものになるという。期待したい。
また新型フィットは開発初期から「タイプR」を想定したシャシー設計が行われているとの情報もある。リトルダイナマイトの登場も期待できる。
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