スバルがラジコンのエンジンを製造した!? こだわりまくった異色のラジコンカー

なぜ一般企業が開発を!?

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これが「524R」のシャシー。車体中央部に重量物を積むことで抜群の運動性能を発揮しそう。キットにはシャシーのほかにボディなど必要なものがセットになっているぞ

 それにしてもセキュリティ機器のメーカーがなぜラジコンなのか。同社総務部の田中万隆氏に聞いてみた。

 「弊社社長が開発当時は一般的だった壁に据え付けの警報機器が、近い将来必ず移動するようになると考えていました。警備機器が動けば警備ロボットになります。そこで〝動く技術〟のノウハウをしっかり持っておこうというのが開発のキッカケです」

 すごい志だ。もちろん社長がラジコン好きだったというのは大前提にあるだろうが、それをちゃんとビジネスにつなげているそうだ。

 「524Rにも使われているタイヤは特許を取得していて、60㎞/hで壁に激突しても壊れない構造です。溝のないスリックタイヤですが、雨でも走行できるコンパウンドの配合なんです。その実力が認められ、公的施設のコンシェルジュロボットのタイヤとして採用されています」

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Cカーのような空力的デザインのボディもある。ラジコンといえどもボディの空力特性は大きな問題
 
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こちらは某社のEVがモデルのボディ?エンジン搭載部の全高をうまくデザインで処理している感じだ

 ちゃんとラジコンのノウハウを実業に結びつけているのだ。1/5というスケールもロボットへの技術転用を考えると、大きめがいいということから決まったそう。

今後の展開は?

 クルマ雑誌掲載は初となる情報を教えてくれたぞ!! じつは新モデルの製作が決まっていてホンダの「S800」になるそうだ。しかもエンジンもホンダ製のものを搭載予定。

 そうなるとRC界では世界初の「Powered by HONDA」が実現!! 実車と同じメーカーが作ったエンジンで走るラジコンカーなんて感激。今後に期待したい。

スケールスポーツに関する問い合わせは(株)三矢研究所まで
TEL:044‒988‒2088

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