【RAV4 vs フォレスター C-HR vs XV ほか】 ジャンル別頂上対決 ガチ5バトル

■軽スーパーハイトモデルの王者は?[ダイハツ タント vs ホンダ N-BOX]

(TEXT/渡辺陽一郎)

 この2車種はボディの大きさがほぼ同じで、空間効率を徹底追求したから車内の広さも同程度だ。

 しかし、内装はN-BOXが少し上質に感じる。シートにも厚みを持たせ、座り心地を快適に仕上げた。このシートとシャシーの相乗効果で、N-BOXは乗り心地も良好だ。加えてノイズが小さい。

●ホンダ N-BOX(138万5640~208万80円)

2017年8月に登場した現行2代目N-BOX。軽スーパーハイトの王者だ!

 動力性能は、ターボを含めて両車で大差はない。操舵感はタントの天井がわずかに低いこともあって若干よく曲がる。

 背の高い軽自動車は、安定性を確保する目的で操舵に対する反応を鈍めに抑えるものだが、タントはその度合いが少し弱い。

 そしてタントで最も注目されるのは、乗降性と車内の使い勝手だ。従来型と同じく左側のピラー(柱)をドアに埋め込み、前後ともに開くと開口幅が1490mmに達する。

●ダイハツ タント(122万400~187万3800円)

今年7月に満を持してダイハツがフルモデルチェンジした4代目タント。同社初の「DNGA」採用車で、ミラクルウォークスルーパッケージによる動線のよさがウリ

 子育て世代なら、子供をベビーカーに座らせた状態で車内に持ち込める。

 またタントは、売れ筋グレードの運転席に540mmのスライド機能を装着した。子供を後席のチャイルドシートに座らせたあと、車外に出ないで運転席へ移動できる。

 以上のようにタントは、乗降性と車内の移動性が抜群によく、使い勝手を重視した。子育て世代に便利なミニバン的な価値観を備える。

 対するN-BOXは、内外装の質、シートの座り心地、乗り心地、静粛性などセダン的な魅力を追求した。

 荷室は広く、シートアレンジも実用的だから機能を幅広く高めている。装備と価格のバランスは同等だが、質感の違いなども含めると、N-BOXが少し買い得に思えるが、タントに軍配。

■渡辺陽一郎の採点
・パッケージング…タント 9点/N-BOX 9点
・エンジン性能…タント 4点/N-BOX 4点
・ユーティリティ…タント 9点/N-BOX 7点
・燃費性能…タント 8点/N-BOX 8点
・コストパフォーマンス度…タント 8点/N-BOX 9点
・総合点…タント 38点/N-BOX 37点

■ライバル不在!? 禁断の同門対決!! [スズキ スイフトスポーツ vs スズキ アルトワークス]

(TEXT/松田秀士)

 スイフトスポーツはこだわりがすごいし、しっかり作っているのに、200万円以下の価格で手に入る。

 対するアルトワークスは、とにかくボディを軽く作って、足回りを固めて、「軽だしいいよね!」という割り切り感が凄く感じられる。

 その作りは昭和な感じを受けるクルマ。アルトワークスは尖っているクルマで、そういうクルマは作りやすい。

 性能を追求するために、捨てる&あきらめることが容易だ。

 ただ、世界中探してもこんな面白い尖ったクルマはないし、ファン・トゥ・ドライブ度でいえば、アルトワークスの勝ちだけど。

 サスペンションの動かし方や、乗り心地などトータルで考慮すると、それなりの差がついてスイフトスポーツに軍配が上がる

●スズキ スイフトスポーツ(183万6000~205万920円)

●スズキ アルトワークス(150万9840~165万5640円)

ライバル不在の2台とあって、勝負はいかにコスパがよく性能を追求しているかに絞られた。アルトワークスも軽という枠のなかではよく作られているが、スイフトスポーツはそれを上回る出来

【画像ギャラリー】鎬を削る10台の車たちをギャラリーでチェック!!!

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