■これがネオチューンか!? ハイエースに乗って驚いた
ショックアブソーバーの施工は完了したが、これから車両に再び戻すには時間がかかるということで、作業完了までの間、ネオチューンを施工したハイエースに試乗させてもらった。競技もこなせるというハードなものから、快適性能を目指したフルソフトなものまで乗ったが、オイルの設定だけでここまで変化させることができるのかと感心するばかり。
ハード仕様はとにかく応答性がよくキビキビ。フルソフトはこれがハイエースなのか? と疑うほど快適だった。まあ、そこまでソフトにしてしまうと、ステアリングの操舵感が薄くなり過ぎるというネガも見えたが、ステアフィールを気にしないのであれば、コレはコレでアリだろう。
■R34スカイラインの走りはマイルドに高級になった
さて、話は再びスカイラインに戻り、完成した車両で帰路についた。はじめはオイルとガスの位置が落ち着くまで数十キロはナラシをして欲しいとのことだったので、一般道をゆっくりと走ってみた。まだナラシ段階ながら、往路とはまるで違う丸みを感じる乗り味に驚いた。荒れた路面や橋脚の継ぎ目などで、ガツンと来ていた突き上げ感がまるでなくなり、かなり落ち着いた動きに変貌したのだ。ショックが速く動く領域における感触はすこぶるいい。
現在はスポーツラジアルタイヤを装着しているのだが、それがプレミアムコンフォートタイヤに交換したかのようなフィーリングだ。ちなみに施工工賃は3万4000円(税抜、脱着工賃別)というから、意外にリーズナブルだ。
60キロほど走ったところで、路面が荒れている首都高速を走ってみた。すると、乗り心地はさらにマイルドに落ち着き、路面への追従性が高まっている感覚がある。ロールスピードは若干速くなった感覚があるが、最後はきちんと粘り腰といった感覚があり、フワフワグラグラするようなことはない。ノーマルのハンドリングの延長上にいながら、ちょっとオトナになったかのようなフィールがたまらなく心地よい。
ステアリングは微小操舵角の応答がよすぎていて疲れると感じていたものが、ほどよいダルさが与えられ、直線巡行時に機敏すぎではなくなったところが好感触。切り込み応答についても反力がきちんと得られ、操舵感が抜けすぎるようなことは無かった。スーパーコンフォートはやり過ぎかと思ったが、我が家のR34にはピッタリだったとホッとした。
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■母にもわかったネオチューンの効果
後日、母にクルマを納車すると「また廃棄物を増やしたの?」とあきれ顔だった(かつて外した純正足回りを僕が自宅裏に放置した過去があり、足周り交換というとイヤな顔するんです(汗))。ネオチューンはオイルとガスを交換するだけの環境にやさしい製品なんだと説明すると曇った顔が晴れてきた。早速近所を走り回り「ちょっと高級になった?」というコメントを残していた。
これが精一杯の言葉だったそうだが、違いが感じられるか心配していたお婆ちゃんでも、充分にその効果は感じられたようだ。これで免許返納までのあと数年を、思い出のイッパイ詰まったスカイラインと共に快適に乗り切っていけそうな気がする。ネオチューンは旧車を大切に乗って行きたいというユーザーにとっても、大きな味方となってくれそうだ。
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