夜の【新宿】を徘徊する「おとなの週末」スタッフが眠らない街を「始発」まで飲み歩く

夜の【新宿】を徘徊する「おとなの週末」スタッフが眠らない街を「始発」まで飲み歩く

 眠らない街といわれる新宿とあって、終電を逃した経験がある人は多いでしょう。そこで、とある週末にベストカーの姉妹メディア『おとなの週末』のライター・藤沢と編集・戎が夜から始発まで飲み歩きに挑戦! 果たしてどうなることやら。

撮影・取材/藤沢緑彩

■新宿の落ち着く店でおとなの夜遊びを堪能

『舞々悪魔』
『舞々悪魔』

 夜の新宿は若者のものだ。ネオンを浴びて酒を飲み、路地に座り込み友と夜通し笑い合う。これが様になるのは若人の特権だし、なによりくたびれた大人に朝まで騒ぐ元気はない。でもでもここは眠らない街。夜の楽しみに溢れた新宿でなら、大人も楽しめる夜の過ごし方があるのでは?

 ということでまずやってきたのはゴールデン街の『ハングリーハンフリー』。ここの名物はミートボール。ご飯じゃなくバゲット付きってところがミソで、気持ち濃いめのソースがまたお酒に合うんだな〜。と思っている間に今夜の道連れの到着だ。

 「新宿ってちょっと苦手なんですよね」と話す編集戎は、若かりし日にバスで上京してきた朝、歌舞伎町の酔っ払いとゴミとそれにたかる大きめのカラスを目にして以来、苦手意識があるらしい。

 そんな戎をなだめつつ次に向かったのが、歌舞伎町のコンセプトカフェ『舞々悪魔』だ。「まいまい……?」と聞きなれないワードに困惑する戎をひきずり店内に入ると、黒とピンクのフリフリコスチュームに身を包んだ女の子たちがお出迎えしてくれる。

 ここはメイドカフェとガールズバーの合いの子のような店。ウルトラキュートな女の子と健全に触れ合い夜を越す元気がチャージされたところで3軒目へ。

 新宿区役所横の『あかはる』は歌舞伎町民にはお馴染みの深夜イタリアン。4年前までは深夜0時から営業する店だったからここでボロネーゼを食べるためにレイトショーを観て開店を待つ、なんてことをしてたっけ。

『深夜イタリアン あかはる』
『深夜イタリアン あかはる』

 「こんな時間にこんなのを食べられるお店があるんですね」と戎が言うようにカウンターで気軽に本格的な味をいただけるのがいいんだよなぁ。

 さてさてお次は今回の目玉、キャバレー『THE27CLUB』。「歌舞伎町にキャバレーってなくなったはずじゃ?」との戎の言葉通り、歌舞伎町のキャバレー文化は2020年に老舗店が閉店したことで一度途切れている。

 そんな中で昨年オープンしたのがここだ。赤絨毯の階段を登った先はもう別世界!

 古き良きショーパブの桃源郷的雰囲気とモダンさが同居した店内は眺めるだけで楽しいのだが、なんといっても最高なのがダンサーによるショーだ。中央ステージの日の丸を模した照明を背に、ポールの周りをくるくると舞う姿にうっとり……。

『THE27CLUB』
『THE27CLUB』

 夜のエンタメに大興奮した後は焼肉『黒5』へ。こんな時間に肉かと思われるかもしれないが、気分が高まっているせいか不思議ともりもり食べられてしまう。

『黒5』
『黒5』

 さて、そろそろのんびりしたい気分になったところで、新宿御苑近くのバー『Culter(クルテル)』へ。薄暗い店内に物静かなマスター、ソファ席とくればなんとも落ち着く。

『Culter(クルテル)』
『Culter(クルテル)』

 ところでさっきまで饒舌にキャバレーショーの感動を語っていた戎が静かになっている。さすがに眠気に襲われているようだが、もう一軒いくぞ!

 〆はやっぱり汁と麺でしょう。『モモタイ』は朝5時からやっているタイ料理屋。2丁目でお勤めの青年たちに囲まれフォーの汁をすすっていると、我々もひと働きしたような妙な充実感が湧いてくるようなこないような。

『モモタイ』
『モモタイ』

 店を出ると頭上にはすっかり白んだ空。なんだ、もうこんな時間か。と気づいたところでお開き。

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