冬に食べたい「熱々おでん」専門店6選!! ダシは「鰹節」「マグロ節」「羅臼昆布」「煮干し」さらには「クジラ」まで!? 

冬に食べたい「熱々おでん」専門店6選!! ダシは「鰹節」「マグロ節」「羅臼昆布」「煮干し」さらには「クジラ」まで!? 

 待ってたよ~待ってました! クツクツとダシの海で色んなおでん種が泳ぐさまは、まさに冬の風物詩。今回は、続々増えるおでん専門店の中でも群を抜いて「旨い!」なお店を、BCの姉妹メディア「おとなの週末」による厳選6軒集めました。

撮影/鵜澤昭彦(理、高円寺おつゆ)、西崎進也(KAN)、松永直子(おでん二毛作、ふかや)、貝塚隆(久)、取材/岡本ジュン(理、おでん二毛作、ふかや、久)、岡野孝次(高円寺おつゆ、KAN)

【画像ギャラリー】味がしみて中まで色づいている大根など激うま素材いろいろ(12枚)画像ギャラリー

■彗星のごとく登場!三重県からやって来た関西煮が東京人を魅了する『関西煮 理(おさむ)OSAMU TOKYO』@中目黒

『関西煮 理(おさむ)OSAMU TOKYO』おでんおまかせ盛り 2000円~ 面取りされた大根が美しい。練り物が有名な地元津市のおでん種を使う
『関西煮 理(おさむ)OSAMU TOKYO』おでんおまかせ盛り 2000円~ 面取りされた大根が美しい。練り物が有名な地元津市のおでん種を使う

 「クジラでとったおダシです~」。席に着くと柔和な関西弁と透き通ったダシが迎えてくれた。飲めば雑味がなく、たっぷりの旨みが体に染み渡る。

 ここは中目黒に現れるや話題を呼んだ関西おでんの名店。三重県津市出身の店主・加藤さんは、日本料理の修業に出た大阪でおでんに衝撃を受け、地元に帰っておでんの店を開いた。それから30年、地元メディアにも頻繁に登場する有名店となったのである。しかしその成功に甘んじることなく「一度は東京で勝負したい」と、昨年、単身中目黒に乗り込んだのであった。

 関西煮と銘打った加藤さんのおでんは大阪ルーツ。種のバラエティが豊富で、何よりおダシが旨い。その秘訣はクジラにあった。クジラのコロ(皮下脂肪)を10日ほど水で戻し油を抜いている。きれいな旨みはダシに溶けだし、7日も煮込むとおでん種としても完成する。

 なんとも手がかかるが、地味な見かけに似合わぬ美味はジーンとしびれるようだ。関西おでんの定番・梅焼き(はんぺん)や三重のはんぺいなど、郷土色豊かなおでん種も東京人にはもの珍しく、さらにはノリのよい加藤さんの人柄もご機嫌。ベテラン過ぎるおでんの“新星現る”である!

『関西煮 理(おさむ)OSAMU TOKYO』ビストロのような内観がモダンで個性的
『関西煮 理(おさむ)OSAMU TOKYO』ビストロのような内観がモダンで個性的

[住所]東京都目黒区上目黒2-16-1 リードシー中目黒3階
[電話]090-8863-2562
[営業時間]18時~24時(23時LO)
[休日]無休
[交通]東急東横線中目黒駅から徒歩2分

■店主渾身の“おつゆ”の風味をとことん堪能する『高円寺おつゆ』@高円寺

『高円寺おつゆ』ダシは鰹節、マグロ節、羅臼昆布、煮干しでとる
『高円寺おつゆ』ダシは鰹節、マグロ節、羅臼昆布、煮干しでとる

 中野で鉄板料理がウリのネオ大衆酒場『ニューヨック中野』を営む“よっく”こと、坂野善一さん。「次に店をやるなら、カウンターの中央には鉄板ではなく、大好きなおでんの鍋をド~ンと置きたかったんです」。

 その念願は叶い、2023年4月に『高円寺おつゆ』を開業。自慢の特注のおでん鍋には、坂野さんが敬愛する三鷹『おでん都』に通って取り方を習得したという、透き通るような黄金色のダシが満ち満ちている。

 ここに来たら、店名に従って“おつゆ三昧”といきたい。着席したら、まず今日のダシがサービスで提供される。これを飲んだら、まずおでん。練り物はどれも自家製で、すり身はふわふわの食感だ。お次は、ダシで下味を付けた「から揚」。

 ダシをかけて食べる「カキフライ」もいい。酒もしっかり楽しんで、最後は炊き立てごはんで雑炊を。ダシの口福感で身も心も満たされることだろう。

『高円寺おつゆ』
『高円寺おつゆ』

[住所]東京都杉並区高円寺南3-58-17 ハウスポート高円寺ビル2階
[電話]03-6304-9276
[営業時間]17時半〜24時(23時LO)、土・日は17時〜
[休日]無休
[交通]JR中央・総武線高円寺駅から徒歩3分

■話題のビル地下でバラエティ豊かな酒とおでんを満喫『角打ち KAN』@虎ノ門ヒルズ

『角打ち KAN』(右奥)【〆専用】出汁割り酒 550円、(手前)おでんのおまかせ 盛り合わせ5種 1155円 ロールキャベツ、しいたけ、ミニトマト豚肉巻きなどの盛り合わせ
『角打ち KAN』(右奥)【〆専用】出汁割り酒 550円、(手前)おでんのおまかせ 盛り合わせ5種 1155円 ロールキャベツ、しいたけ、ミニトマト豚肉巻きなどの盛り合わせ

 2023年10月に開業を果たした『虎ノ門ヒルズ ステーションタワー』。飲食・物販店が軒を連ねる地下2階「T-MARKET」で、ほっと一息つけると評判なのが『角打ち KAN』。

 1936年創業『榎本酒類』の直営店で、併設の「酒処エリア」にはコの字のカウンター席が広がる。その酒処エリアの名物が、北海道の日高昆布と静岡の花鰹の風味が滲むおでん。

 具材はベーシックなものから時期もの、「ミニトマト豚肉巻き」「アボカド」など変わり種までバラエティ豊かに揃うが、ダシの取り方がシンプルなぶん、どんな素材の旨みも受け止める懐深さがある。

 また酒販店が母体なだけに、合わせる酒もさまざまと。「酒造りの神様」の異名をもつ『農口尚彦研究所』の日本酒をグラスでいただくもよし、個性的なサワーやハイボールも揃う。最後は〆専用の「出汁割り酒」を。身体をさらに温めて家路に着こう。

『角打ち KAN』酒処エリアの入口
『角打ち KAN』酒処エリアの入口

[住所]東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズステーションタワー地下2階(T-MARKET内)
[電話]03-6205-4141
[営業時間]11時〜14時、17時〜23時(フード22時LO、ドリンク22時半LO)、土11時〜23時(LOは平日と同)、日・祝11時〜22時(フード21時LO、ドリンク21時半LO)※角打ちエリアの営業時間は異なる
[休日]無休
[交通]地下鉄日比谷線虎ノ門ヒルズ駅改札から徒歩2分

次ページは : ■ダシの香りに包まれて コの字カウンターは幸せオーラ全開『おでん二毛作』@京成立石

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!