『ベストカー』本誌で月イチ連載中のスーパーカー劇場を担当するプリウス武井が番外編として、6月30~7月1日の日程で開催されたブランパンGTアジアシリーズのレポートをお届けします!
アウディ、ポルシェ、フェラーリ、日産、ランボルギーニらがしのぎを削るこのレース、動画版は大人の事情で3分程度しかお見せできないけど、レースの雰囲気は感じられるはず。
以下、ブランパンGTの魅力を紹介します!
文:プリウス武井
■アジア各国を転戦するGTレース
ブランパンGTシリーズは、GT3を管轄するSRD(ステファン・ラテル・オーガニゼーション)が主催するカテゴリーで、2011年からスタートした。
当初は、アマチア向けのレースだったが、2014年からスイスの超高級時計ブランド「ブランパン」が冠スポンサーとなり、シリーズは潤沢な資金で大きなレース興行へと進化。現在はプロ&アマアマチュアが入り混じり凌ぎを削っている。
アジアシリーズは昨年の2017年からスタート。すでに開催されていたGTアジアがブランパンGTアジアシリーズにカテゴリー名を変更。今年で2年目となるが、日本ではまだ馴染みのないレースだ。
今年、全6戦で戦われるアジアシリーズは、マレーシア、タイ、中国を転戦。日本では、鈴鹿と富士の2レースが込み込まれている。昨年も同サーキットで開催されたが、エントリー台数がとても少なく、大丈夫か?と思っていたら、今年は何と32チームがエントリー。最近、メーカーが力を入れているGT4マシンも参加できるようになったこともあり、今後、さらに注目されるカテゴリーになりそうだ。
■次戦は富士スピードウェイで7/21〜22!!
タイヤはピレリのワンメイク。予選・決勝で使えるタイヤの本数は制限があり、タイヤのマネージメントが勝敗のカギとなる。レースガソリンもワンメイクで、チームは決して安くはないレースガソリンを主催者から買わされる。
レースは60分間の耐久方式。レース中は必ず1回のピットインが義務付けられ、プロクラスとプロ・アマの各クラスで順位を競いあう。土曜日は予選と決勝レース1が行われ、日曜には決勝レース2があり、1つの大会で2レースが開催される。
鈴鹿ラウンドでは、GT3、GT4クラス共にスタートから終盤まで激しいトップ争いで、スプリントレースのような面白いレース展開。途中、アクシデントでペースカーが入る一幕もあったが、とても見ごたえのあるレースだった。
日本ラウンドは、サーキットが主催するレーサーの登竜門的カテゴリーに込み込まれているので、スーパーGTやスーパー耐久などの大きなレースと違い、観戦チケットもかなりリーズナブル。さらにまだ認知度も低くいから観客動員数も少なく、ゆったり観戦できるメリットも。チケット代が安くてもスーパーGTで走る同じ車種が激しいバトルを繰り広げるんだから迫力満点。
次戦は、富士スピードウェイで7月21~22日の日程で開催される。NISMOがテクニカルサポートをおこなうGT-Rを始め、日本チーム&ドライバーもたくさん出場しているので、行けば必ず楽しめるはず!
最後にお知らせ。7月10日に発売された『ベストカー 8/10号』本誌では、ブランパンGTに参戦しているウラカンGT3を一般道でインプレッションしているので、ぜひとも買って読んで下さい(笑)。
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