■フォレスターへのラゲッジ容量問題の解決策!?
レヴォーグアウトバックスポーツの前に長々と経緯を説明したが、今回、レヴォーグにクロスオーバーモデルが追加されることになったのはなぜだろうか。スバルの現行SUVラインナップはフラッグシップのレガシィアウトバックを皮切りに、フォレスター、クロストレック、そしてライズのOEMモデルとなるレックスで形成される。
スバルSUV群で問題となっていたのは、実はラゲッジの容量。グローバルで売れ筋モデルとなっているフォレスターのラゲッジ容量はVDA方式で509~520L。もちろん、ミドルサイズSUVとして過不足はないものの、若干余裕がないことを指摘するユーザーが多かったというのだ。
これに対して、フラッグシップモデルのレガシィアウトバックは559L、ステーションワゴンのレヴォーグは561Lを確保している。このラゲッジ容量の違いが今回のレヴォーグアウトバックスポーツ誕生につながったといっても過言ではない。
■いわばレガシィアウトバックの「レヴォーグ版」!?
ちなみにレガシィアウトバックのボディサイズは全長4820×全幅1840×全高1605mm、ホイールベース2745mm。フォレスターは全長4640×全幅1815×全高1715mm、レヴォーグは全長4755×全幅1795×全高1500mm、ホイールベースはいずれも2670mmとなっている。
そしてSUVモデルのキモとなる最低地上高はレガシィアウトバックが213mm、フォレスターが220mm、クロストレックは200mm。背の低いレヴォーグは最低地上高が145mmのため、この最低地上高をかさ上げしたSUVに仕立てれば悪路走破性を向上し、なおかつステーションワゴンとしてのラゲッジ容量を兼ね備えたモデルとなることが納得できるはずだ。
仮にレヴォーグから最低地上高を200mmに上げた場合、レヴォーグアウトバックスポーツの全高は1550mmとなる。クロストレックとほぼ同等の数値となり、運動性能的にも実現するのは難しくないだろう。
もともと、レガシィアウトバックも歴代レガシィツーリングワゴンのクロスオーバー版として登場した経緯を持つだけに、レガシィツーリングワゴンの後継モデルであるレヴォーグにクロスオーバーモデルが設定されるのはまったく不思議ではない。
レヴォーグアウトバックスポーツのスバルSUVのラインナップ中の位置づけは、全長を除いてボディサイズ的にはレガシィアウトバックとフォレスターの中間といった感じになる。
つまり、レガシィアウトバックではその大きさを持て余すけど、ミドルSUVのフォレスターだとちょっとラゲッジ面で足りない……といった潜在的なユーザー層にはピッタリなチョイスとなる。
パワートレーンについては、CB18型1.8L直噴水平対向4気筒ターボ(最高出力177ps/最大トルク30.6kgm)が選ばれるであろうことは想像に難くない。もちろん、レヴォーグと同じでハンズフリーまでサポートする最新のアイサイトXも採用される。
スバル関係者によれば、レヴォーグアウトバックスポーツの誕生は2023年秋。今から期待して待ちたい!
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