積極的にスポーツモデルを開発中のトヨタ&レクサス。2023年8月現在、両社合わせて4車種が明らかとなっているが、さらにもうひとつ、LCとRCを統合した高級スポーツクーペの開発が進行中との情報をキャッチした!
※本稿は2023年8月のものです
文/ベストカー編集部、写真/LEXUS、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年9月26日号
■うわさの「LFAII」とは全く別の高級スポーツクーペ
「スクープ総決算」と銘打っている今号の特集だが、初めてお伝えする情報ももちろんある。ベストカースクープに夏休みはないのです。
入ってきたのはレクサス高級スポーツクーペの最新情報。LCとRCを統合するモデルの開発が進んでいるというものだ。
トヨタ&レクサスはスポーツモデルの開発を積極的に進めている。トヨタは次期GR86、次期GRスープラ、レクサスはLFAIIにBEV(電気自動車)のエレクトリファイドスポーツと、存在が明らかなモデルだけで4車種が並ぶが、それにもう1車種が加わるということになる。
レクサスは数が多いだけに、ちょっとわかりにくい面もあるので整理しておこう。
LFAIIと、このLC+RC統合車はまったく別のクルマとなる。LFAIIはV8、4LツインターボのPHEV(プラグインハイブリッド)搭載が予定されており、その兄弟車のようなかたちでBEVのエレクトリファイドスポーツが計画されている。
一方、LC+RC統合車はまずHEV(ハイブリッド)で登場し、遅れてBEVが追加されるという情報。デザインは「レクサスの正統的スポーツクーペ」というイメージで、高級感を前面に押し出すものになるはずだ。
■LCとRCの統合車は2025年登場?
先に登場するHEVモデルのプラットフォームは現行レクサスLS、LCなどに使われているラージクラスのFR用GA-Lの採用が確実。もちろん、その進化版となり、さらなる剛性の向上、軽量化などが施されることになる。
パワーユニットに関する詳細な情報はまだ入っていないが、多くの車種で使われているV6、3.5L、HEVが最有力で、北米専売車の「タンドラ」や「タコマ」に搭載されているV6、3.4Lツインターボと直4、2.4LターボのHEV(3.4Lが443ps、2.4Lが326ps)のどちらかが用意される可能性もある。
この2.4LターボHEVは、来年登場のレクサスGX(ランクル250のレクサス版)に搭載すると公表されているユニットだ。なお、現行型のLC、RCともに搭載されているV8、5Lエンジンは、残念ながら「純ガソリンエンジン仕様はない」という情報だけに期待できない。
駆動方式はもちろんFRで、2+2シーターとなるだろう。もしかしたらコンバーチブルの設定もあるかもしれないが、今のところその情報はなし。登場は2025年で、BEVは2026年からと予想。HEVの価格は1500万円クラスとなりそうだ。
●レクサスLC+RC統合スポーツ予想スペック
・全長×全幅×全高:4800×1900×1350mm
・ホイールベース:2870mm
・車両重量:1950kg
・パワーユニット:V6、3.5Lハイブリッド
・システム出力:380ps
・駆動方式:FR
・WLTCモード燃費:16.0km/L
・登場時期:2025年秋
・予想価格:1500万円
コメント
コメントの使い方予想CGってなんか垢抜けないこと多いですが、これはそのまま市販車になりそうなくらい洗練されてると思います。
考えてみたらプロの中でも超一流高給取りがデザインしてるのがブランド市販車なのですから、予想CGがそれと比べられるのは酷ですけどね
LCではデカいし、RCではチャチいし、という購入層は確実に存在する。ただ、トランク形式でなくハッチバック形式の様だし、デザインはLCには劣るし、価格はRCに劣る、てのがパッと見の印象かな。