ダカール2023は7日、マラソン行程の1日目としてリヤド~アル・ダワディミ間で333kmのSS(競技区間)を行なった。
前日のステージで水温上昇に見舞われた日野チームスガワラの日野600シリーズ(菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組)は、引き続き水温に注意を払いながらも好ペースで走行。トラック部門総合8位でゴールし、今大会初のSSトップ10入りを達成するとともに、累積順位で総合12位に浮上した。
文/トラックマガジン「フルロード」(日野チームスガワラSNSより)、写真/日野チームスガワラ・ASO
前日に引き続き長丁場のコース設定
この日の行程は、6日に向かうはずだったアル・ダワディミのビバークが悪天候によって水没した影響で新たに設定されたルートである。
その後設営された同地のビバークを小規模な体制とするべく、主催者は急遽7・8日の行程をマラソンステージに設定。しかし、参加者にはマラソンに対応する準備ができていなかったことから、7日のSS終了後にサービスパークを設け、2時間に限って競技車の点検整備が認められることになった。
ルートはまずリヤドのビバークから298kmのリエゾン(移動区間)でSSスタート地点へ移動。333kmのSSをゴールしたあと、アル・ダワディミへ向かうリエゾンで96km移動したところにサービスパークが設けられた。
さらに約145km移動してアル・ダワディミのビバークに到達。移動距離の合計は871kmと、前日に続く長丁場の一日となった。
日野600、SS8番手の好ポジションをゲット
SSの路面はツイスティなグラベル(未舗装路)から始まり、辿るワダチが短い距離で何度も変わるナビゲーションが煩雑な区間を抜けると砂丘越えも登場。
後半部分はモロッコのようなガタガタ道が続き、最後は砂の台地と多彩に変化した。全体に降雨によってワダチは見にくい状況で、ナビゲーションの負担は大きかった。
日野600シリーズはこの難易度の高いステージを乗員のコンビネーションも良く快走。コースの中盤までに通過タイムで9番手に浮上し、最後は8番手にポジションを上げてゴールし た。
8日は前半戦の最終日。アル・ダワディミからリヤドに戻るルートで345kmの競技が行なわれ、翌日はリヤドで中間休息日を迎える。