明日からのマラソンステージに備える
いっぽう、日野チームスガワラの日野600シリーズは冷却水を一杯に補充してこの日のSSをスタート。幸い距離が短かったため、終盤で水温の上昇傾向は見られたものの途中で(冷却水補給のために)停まることなくゴールすることに成功した。
この日はハイブリッドシステムの不調があったものの、タイムロスがなかったことで好成績を獲得。ゴール後は42kmのリエゾンを走り、周囲を砂丘に囲まれたシャイバのビバークに到着した。
1月12〜13日はアシスタンスの整備や部品補給を受けずに2つのステージを走破する「マラソンステージ」が予定されている。
大きなループでエンプティクオーター地域を巡り、12日の晩はアシスタンスが不在のマラソンビバークとなる。車両のメンテナンスはクルー自らが行ない、 スペアタイヤやパーツも競技車に搭載しているものに限られる。
このため、12日の競技中のパンクやトラブルが13日の競技に直接影響する。コースの難しさとともに今大会の正念場だ。日野チームはこの2日間を無事にクリアできるよう、メカニックたちが未明まで入念な点検整備を行なった。
チームメンバーのコメント
菅原照仁
最初は小さめ、最後は大きな砂丘を越えるステージで砂も柔らかかったです。水温のことがあるので無理はしていませんが、集中して走って、良い結果が出ました。
染宮弘和
砂丘がずっと続き、ドライバーが忙しいステージになりました。エアコンが壊れて窓を開けて走っているので、砂塵と騒音で結構大変でした。
望月裕司
今日は水温のトラブルが悪化せず、SSも冷却水の補給なしでゴールできて良かった 。明日からマラソンなので水を入れたポリタンクをたくさん積んで行こうと考えています。
濱井抄太郎
ハイブリッドは今朝になってキャパシタが機能していないことが判明したので今日はシステムを切って走りました。スペアがあるので今晩載せ替えてみようと思います。