【画像ギャラリー】石油元売り各社が公表しているハイオクガソリンの中身

各社のホームページに記載されているハイオクガソリンの特徴

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どちらがハイオクガソリンかわかりますか? 実はガソリンは軽油と灯油と区別するためにJIS規格で決められオレンジ色(本来は無色透明)に着色されている。しかしレギュラーとハイオクの区別は付かない
どちらがハイオクガソリンかわかりますか? 実はガソリンは軽油と灯油と区別するためにJIS規格で決められオレンジ色(本来は無色透明)に着色されている。しかしレギュラーとハイオクの区別は付かない
出光興産のハイオクガソリンはスーパーゼアス
出光興産のハイオクガソリンはスーパーゼアス
昭和シェル石油のハイオクガソリンはShell V-POWER
昭和シェル石油のハイオクガソリンはShell V-POWER
コスモ石油のハイオクガソリンはスーパーマグナム
コスモ石油のハイオクガソリンはスーパーマグナム

●エネオス・ハイオクガソリン(JXTGエネルギー)
・オクタン価:99.5以上
・清浄性能:合成清浄剤を添加しており、カーボンの汚れなどがエンジン吸気系に付着しづらくなる。また合成清浄剤は、連続給油することにより、その効果が持続されると説明。

 『吸気バルブにカーボンの汚れが堆積すると、混合気の流れが妨げられて加速性能が悪化します。ENEOSハイオクガソリンは、そうしたエンジン内の汚れ付着を低減し、本来のパワーに近づける。

 ハイオクガソリンのJIS規格はオクタン価96以上ですが、ENEOSハイオクガソリンは国内最高水準のオクタン価。よりエンジンにやさしいガソリンを使うことで、運転性の向上などの効果が期待できる。

 エンジン内の汚れは空気とガソリンの燃焼状態を乱す。ENEOSハイオクガソリンでエンジンをきれいに保てば、有害な排出ガスの発生を抑えられ、環境保全にも貢献。

 サルファーフリー(硫黄分10ppm以下)の保証と清浄剤の配合によりエンジンをクリーンに保ちます。連続給油することにより、吸気弁の汚れ付着を低減することから、排出ガスの発生を抑えられ、環境保全にも貢献する』と宣伝する。

※サルファーフリーは、ガソリンや軽油等の燃料中に含まれている硫黄(サルファー)分が、10ppm以下に低減されていること。

●出光スーパーゼアス(出光興産)※出光と昭和シェルは2019年4月に経営統合
・オクタン価:100
・清浄性能:吸気バルブの汚れをレギュラーガソリンに比べ64%減、燃費:レギュラーガソリン対比:最大2.7%向上。

 『出光スーパーゼアスはプレミアム仕様車に適したオクタン価と、エンジン清浄剤によるエンジン吸気系のキープクリーン効果があります。これらによりクルマのエンジン性能を十分に発揮することができます』。また『出光、出光スーパーゼアスは国内規格(JIS)に先駆けてサルファーフリーを達成』と宣伝する。

●Shell V-Power(出光昭和シェル石油)
・オクタン価:未公表
・清浄性能/燃費:具体的な数値非公表。
・エンジンの洗浄/保護性能を謳うセリフとして『スクーデリアフェラーリもその性能の改善効果を評価し、Shell V-Powerを選択しているのです』と宣伝。

『シェルの60年以上に及ぶフェラーリとのテクニカルパートナーシップの下、F1レースで磨かれた技術や知見を応用した製品です。独自のクリーン&プロテクト・テクノロジーTMにより、エンジン内部における汚れ(付着物)を洗浄し、吸気バルブなどの重要なエンジンパーツを汚れや錆から保護する清浄剤が使用されていることが特徴。  

 Shell V-Powerを継続使用することで、汚れの堆積を防ぎ、エンジン本来の性能を発揮させ、クルマを長持ちさせることができる』と宣伝。

●スーパーマグナム(コスモ石油)
・オクタン価:99.5以上
・清浄性能:レギュラーガソリンに比べてエンジン内の不純物付着率を80%削減。燃費:レギュラーガソリンに比べて最大2.8%の燃費向上。

 また『サルファーフリーにより大気への硫黄分の排出を抑え、有害な排気ガス成分を減らします。ドライバーやエンジンだけでなく、環境にもやさしい性能を備えています』と宣伝。

●α-100(キグナス石油)
・オクタン価:以前は100としていたが現在は修正し記載なし
・清浄性能、燃費:具体的な数値の記載なし。『ハイオクガソリンにはエンジン内部のカーボンの汚れを付きにくくする働きがある。ノッキングを抑え、パワフルな登坂能力を発揮。燃焼効率を最良に保ち、燃費を向上させる。愛車のエンジンパワーを最大限引き出す』と宣伝。

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