ベストカーWebの予想通り、BYDがPHEVの日本導入を発表した。となると気になるのは、第1号車は何か? ということ。過去の情報も踏まえて検証してみよう!
文:ベストカーWeb編集部/写真:BYD
【画像ギャラリー】プリウスPHEVもハリアーPHEVもヤバイ!? 価格破壊しそうなBYDのPHEV車をじっくり見て!(18枚)画像ギャラリーセダンタイプのシール06はなんと273万円スタート!
1月24日に日本へのPHEV導入を発表したBYD。ベストカーWebでは2024年からこの流れを予想していたが、実際に決まるとどんなPHEV車が日本にやってくるのかが気になる。
過去にも紹介したが、ベストカーWebでは、シール(海豹)06とシーライオン6が有力と見ている。
まずシール06だが、すでに日本でも発売済みのシールの弟分的なモデル。2024年暮れに日本でも意匠登録がなされていることが明らかとなり、がぜん日本導入第1弾のクルマとして注目を集めるようになった1台だ。
このシール06、1.5Lの4気筒エンジンにモーターを組み合わせた前輪駆動のPHEV車。
エンジン自体は74kW(100ps)/126Nmと非力だが、これを下位グレードで120kW(163ps)/210Nm、上位グレードだと160kW(218ps)/260Nmというモーターがアシストして侮れない走りを見せる(※中国仕様)。燃料タンクが65Lと大きいこともあり、理論上の航続距離は2000kmを超えるからスゴイ。
しかしシール06最大の驚異は価格だろう。中国での価格はベースグレードで9万9800元(約210万5700円)、AD/ADAS系を備えた上位グレードでも、たったの12万9800元(約273万円)なのだ。参考までにトヨタプリウスのPHEVは、ベースグレードのGが390万円である。
SUVのシーライオン6は精悍なSUVモデル
もう1台、候補として捨てきれないのが、シーライオン6だ。現地では「宋PLUS DM-i」として販売されているSUVだが、第1号車は人気のSUVモデルだろうという見立てからこちらも可能性が捨てきれない。こちらは2024年3月に意匠登録が公開されている。
ボディサイズは全長4775mm、全幅1890mm、全高1670mmというからほぼハリアーと同じ。いっぽうホイールベースは2765mmでハリアーより75mm長い。精悍なフロントマスクや高い居住性を備えたパッケージングも悪くない。
PHEVシステムはシール06と若干異なり、ベースモデルは1.5L自然吸気+フロントモーターの組み合わせで160kW(218ps)を発揮する。いっぽう4WDモデルはエンジンがターボ化され、フロントとリア合わせた2基のモーターで238kW(324ps)を発揮する。
しいて難点を上げれば、シーライオン6は開発年次が旧い。デビューが2020年で、PHEVシステムもシール06より1世代古いものを使っているから、シール06ほどの燃費性能は期待できそうもない。
とはいえそれを逆手にとって圧倒的な低価格を実現してくれば、商機は十分にあるといえる。参考までに宋PLUS DM-iの現地価格は、ベースモデルが13万5800元(約285万円)だ。
実はBYDはこの他にも、高級ブランド「方程豹」の高級SUV「豹8」なども意匠登録を行っているのだが、2025年中と見られるPHEV第1号車の導入は上記2車種のどちらかということになりそうだ。どちらにしてもPHEVの価格破壊になることは確実な気配だけに、実車の登場を楽しみに待ちたい。
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コメント
コメントの使い方> 商機は十分にあるといえる。
いや、無いでしょう。
小物ならともかく、安全に関わるものと食べ物は Made in China ってだけで買わない人は多い。
「安物買いの銭失い」ならともかく「安物買いの命失い」では洒落にならない。
電気自動車はまだ早いと見送りましたがphevなら価格次第では購入したいですね。
byd車の外観はシンプルで不満はないのですが、内装のデザインが独特なアジアンデザイン?で抵抗があります。普及帯ドイツ車とかのシンプルな内装を真似てくれないかな
中国車お得意の走行中にバージョンUPされて交通渋滞招かないと良いですがねぇ~!人体に影響ないと言い切っているようですが、この車はエアコン使用時アルミ粉対策大丈夫なのですか?。
日本での発売(価格)が発表されたわけでもなく、あくまでも現地での値段でしかないのに「価格破壊」とは…性能やスペックを紹介するだけにとどめておいてほしい。
現行のSEALの価格設定も「テスラのモデル◯が◯◯円だから、ウチはこのくらいにして…」的な印象は否めないです。
本気でやるなら「日本のセダン市場をガッツリいただく」位の意気込み(値段)にしてもいいはずなのに。
いいね、品質は日本や欧州に比べて日進月歩
恐ろしいスピードで進化してる
国内メーカー各社も価格競争にさらされて高価格になりすぎた自動車が安くなっていくことに期待します
これが出たら一気に人が流れる気がする。
PHVでハリアーサイズでオプション盛っても400万切るのはトヨタ乗りに人気出るのでは?
ボディサイズも大きいから煽り運転する馬鹿には最適