カスタムカーショー国内最大の「東京オートサロン」が開催間近! 過去には自動車メーカーも奇抜なモデルを多数出展!!
「東京オートサロン2020」は、1月10~12日までの3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される。同ショーは年々人気・規模を拡大し、前回の2019年は3日間のべ33万666人の動員を記録。近年は自動車メーカーもより積極的に関与している。
それだけに自動車メーカー系の出展車には「こんなことやっちゃうの?」という奇抜なモデルも増殖。
本稿で紹介する個性的な5台に負けず劣らず魅力的な出展車が見られそうな「東京オートサロン2020」は、いよいよ今週末開催だ!
文:永田恵一
写真:編集部、NISSAN、DAIHATSU
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超硬派な86!? GRMNスポーツFR プラチナム/2013年
2012年登場のトヨタ 86は、カスタイマイズの素材としてもピッタリなFRのミドルスポーツカーだけに、数年前にはオートサロンの主役的な存在だった時期もあった。
トヨタ系がオートサロンに出展したモデルは多数あったが、なかでも特に強いインパクトを感じたのが2013年の「GRMNスポーツ FRコンセプトプラチナム」である。
もともと86は、ほどほどのパワーを持つ2LのNAエンジンを搭載し、エコタイヤを純正で履く「速さばかりを追い求めないスポーツカー」というコンセプトで登場。このコンセプトは時代の変化もあり大いに支持され、86は人気車となった。
しかし、GRMNスポーツ FRコンセプトプラチナムは、排気量こそ2Lのままながら目標値330馬力のターボ&スーパーチャージャー、タイヤは前輪245mm幅、後輪265mm幅という、もともとの86とは正反対に近いモデルだった。
そのため市販車の登場翌年、しかもトヨタブースにこういったモデルが出展されたことには、賛否はともかくとして大変驚かされた。
悪路は無敵!! ジュークのクローラー仕様が登場/2019年
日本では残念ながら間もなく絶版となるジュークは、個性的なスタイルを持つスペシャリティなSUVであるため、カスタマイズにも面白い存在だ。
それはよく分かるのだが、2019年に出展された「ジューク パーソナライゼーション アドベンチャーコンセプト」は、アッと驚くタイヤをクローラーに替えたモデルだった。
開発のきっかけは、2018年に多かった大規模災害に心を痛めた関係者の「こんな時にコンパクトなサイズや4WD性能の高さといったジュークの持つ高い機動力で支援できたら」という心温まるものだった。ちなみに悪路走破性は「無敵」とのことだ。
ホンダの超イカした小型トラック「T880」/2017年
モデューロブランドのホンダ車の純正アクセサリーや比較的なライトなコンプリートカーの開発を担当するホンダアクセスがオートサロンに出展を始めたのはここ数年である。
そのなかで特にインパクトがあったのは、2017年に比較的ヒッソリと出展されたT880だ。T880は軽トラックのアクティをベースとした“小型トラック”で、全幅は片側65mm、左右で130mm広げられている。
ユーモラスなスタイルが目を引くのはもちろん、キャビンは全高を下げ、エンジンはアクティにはないターボで、ブレーキは前輪が対抗4ピストン、リアはS660用のディスクという本格的なものとなる。
さらに、荷台もリアのアオリは観音開きにもなるなどのアイデアも盛り込まれている。ちなみにT880という車名は「660cc+ターボなので、NA換算なら880cc程度になるから」という由来。これもホンダらしいポイントだ。
ホンダアクセスは、翌2018年からオートサロンに独自のブースを構え、現行オデッセイベースのクロスオーバーなど楽しげな車を多数出展しており、今後が大いに期待できそうだ。
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