東京オートサロンで大激震。なんとホンダの2024年GT500参戦車両がシビックタイプRになるという。マジか、えっ、こんなことあるんかいなという衝撃ですけど……。いま分かるすべてをお届けします!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ホンダ
■ついにGT500でNSXの系譜が途絶える
これまで全日本GT選手権から現在のスーパーGTまで、GT500クラスといえばトヨタ/日産/ホンダの3社がそれぞれのフラッグシップをマシンに仕立ててきた。トヨタならスープラ、日産ならGT-R、そしてホンダはNSXをメインに据えてきた。
特にホンダは2010~2013年までNSXの空白期間があったものの、その間はNSX後継車と噂の絶えなかったHSV-010 GTが埋めてきた。その時はホンダはNSXのミドシップからFRへと駆動方式を変えていた。
さらに終売した2代目NSXはNSX GTとして2017年から2023年シーズンまで戦うことになるが、その間にもミドシップからFRへの切り替えなど大手術を行っている。
ホンダのフラッグシップとしてNSXの直系遺伝子は大きな波を超えてGT500で受け継がれてきた。しかし2023年の東京オートサロンでホンダはなんと「シビックタイプR GTコンセプト」というマシンを出展してきた。
NSXが終売し、マシンが替わることに違和感はない。しかしまさかのシビックタイプRの文字にモータスポーツファンは度肝を抜かれたはずだ。
■あくまでもスタディモデルなのか?
ホンダのプレスリリースによればシビックタイプR GTコンセプトは「究極のピュアスポーツ性能を追求したCIVIC TYPE Rをベースとして開発中のレース専用車両のデザインの方向性を示す コンセプトモデル」とのこと。
「レース専用車両のデザインの方向性を示す」という文言がやや気になるが、当然ながらボディデザインだけシビックタイプRをモチーフにしたマシンである。そもそも現行のGT500の規定ではFRが条件であり、どうあがいてもFFは無理だろう。
それであれば「ホンダGT500レーシングコンセプト」みたいなネーミングのほうが、クルマ好きにも比較的容易に受け入れられそうにも思える。あえて「シビックタイプR」という車名を込めたネーミングにどのような意図があるのかは取材をしていきたい。
2024シーズンのGT500投入に向けて開発が進んでいるという「シビックタイプR GTコンセプト」。なんにせよNSXなき後の去就にも注目が集まっていたGT500に、2024年以降もホンダが残ってくれることを喜びたい!!
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