ダカールラリーのトラック部門に参戦を続ける日野自動車「日野チームスガワラ」は11月28日、レース活動を支える協賛会社や販売会社、チームメンバーの家族を招き、ダカールラリー2025参戦壮行会を開催した。
来年1月3日から始まる「ダカールラリー2025」で日野チームはどんな活躍をみせてくれるのか!? チーム代表でありドライバーの菅原照仁は壮行会でその意気込みを語った。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
ダカールラリー2025参戦壮行会
今年の「ダカールラリー2024」で日野自動車「日野チームスガワラ」はトラック部門で総合6位に躍進。トラック部門47台のうち完走したのはわずか20台(完走率42%)という過酷なレースであったが、日野は連続完走記録を33回に計上した。
いっぽう認証不正問題による経営の悪化に揺れる日野は、レース活動の厳しい状況は依然続き、経営陣によるレース活動中止の議論が交わされる中、今年8月、次戦「ダカールラリー2025」への参戦継続を表明。
次戦では参戦車1台・メンバー13名の少数チームとなるが、1991年の初参戦以降、連続34回目となる挑戦を迎えた(中止となった2008年大会を含めると35回目の挑戦)。
壮行会でチーム代表の菅原照仁氏は、厳しい状況下でレース活動を支えてくれる協賛会社・販売会社に謝意を述べたほか、1995年から約30年近く続くダカールチームへの販売会社メカニックの採用活動に言及。
今回、販売会社から採用した3名のメカニックは日野のレース活動に憧れて入社した第二世代に当たるとし、日野の屋台骨を支える現場のリクルート・人材育成・モチベーション向上などに寄与しているこの活動の意義を語った。
また、菅原照仁氏にとって2025年大会は、ドライバーとして20回目を迎える。完走すれば2019年に77歳でダカールラリーから勇退した「ダカールの鉄人」で知られる父・菅原義正氏の連続完走記録に並ぶことになる。
菅原照仁氏は、
「個人的なことをいいますと、うちの父がギネス記録の20回連続完走というも持っていまして、しっかり走り切るとそれに並びます。大事な大会を彼ら(販売会社メカニック)に任せるということで、しっかりサポートして、最後はみんな笑顔で、みなさんも笑顔になるように結果をしっかり残して帰ってきたいと思います。」
と、2025年大会の意気込みを語った。
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