オープンモデルを表わす「ロードスター」という言葉を車名としたのが、みんな大好きマツダ ロードスターだ。しかし、2代目ロードスターには、自らの名を否定するようなクーペモデルが存在した。ロードスタークーペ……どっちなんだいっ!!
※本稿は2025年1月のものです
文:フォッケウルフ/写真:マツダ
初出:『ベストカー』2025年2月10日号
マツダ ロードスタークーペ(2003~2005年)
基本コンセプトは「1950年代のちょっとレトロでヒューマンタッチの小粋で魅力的なデザインのスポーツクーペ」というもので、1950年代のスポーツカーを彷彿とさせるクーペフォルムを実現している。
アンダーボディとフロントまわりはオープンモデルから流用し、リアフェンダー、ルーフおよびトランクリッドは新設するなど車体構造から見直された。重量アップは約10kgに抑え、高いボディ剛性が得られたことで、よりストイックに走りを楽しむことができた。
月産40台という少量生産だったが、ベーシックモデルのほか、イタリアンテイストの「タイプA」、クラシカルでエレガンスな雰囲気の「タイプE」、オーナー独自のカスタマイズを楽しむためのベース車となる「タイプS」の3タイプが設定されていた。
スポーティさとダイナミズムを備えたレトロモダンなスタイリングを具現化したロードスタークーペは、マツダの狙いである「量産のクルマにはない個性と自由な表現」を備えていた。
●ここがGOOD!!:少量生産ながらバリエーションを豊富に用意。まじめなクルマ作りが素晴らしい
【画像ギャラリー】3つのバリエーションを用意する親切さ!! メーカーが持つ個性と自由が際立ったマツダ ロードスタークーペ(16枚)画像ギャラリー
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