スズキ フロンクスは、コンパクトSUVながら254万1000円からという価格だけを見ると安くはない。だが中身を見ると、ナビ、安全装備、快適装備までかなり充実。これは本当に“全部入りSUV”と呼べるのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】さすがクーペ流のクロスオーバーSUV! フロンクスはサイドや斜め後ろから見たカタチが実に綺麗だった!!(16枚)画像ギャラリー254万円からでも納得!? フロンクスは標準装備がかなり濃い
フロンクスの価格は2WDが254万1000円、4WDが273万9000円。スズキ車として見ると「おっ、けっこう高いな」と感じる人もいるはずだ。しかもグレード構成は実質1本勝負。安いエントリーグレードを用意して、そこから必要な装備を足していくタイプではない。
しかし、装備内容を見ると印象はかなり変わる。まず全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機を標準装備する。9インチHDディスプレイ、スマートフォン連携機能、Bluetooth対応、フロント/サイド/バックカメラ、SOSボタンまで含む内容だ。一般的なクルマなら高額オプションになりがちな部分が、最初から付いてくるのは大きい。
安全装備も濃い。デュアルセンサーブレーキサポートII、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、低速時ブレーキサポート、車線維持支援機能、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラート、全車速追従機能・停止保持機能付きACCまで標準装備。さらにヘッドアップディスプレイ、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドも備わる。
快適装備では、ワイヤレス充電器、USB電源ソケット、シートヒーター、本革巻ステアリングホイール、パドルシフト、レザー調&ファブリックシート表皮、6スピーカーなども標準。つまり、あとから「これは付けておけばよかった」と後悔しやすい装備が、かなり最初からそろっているのだ。
“全部入り”だが、安さより納得感で選ぶSUVだ
フロンクスのボディサイズは全長3995mm×全幅1765mm×全高1550mm。全高1550mmに収まるため、機械式立体駐車場を意識する人にも注目しやすいサイズだ。一方で全幅は1765mmあるため、5ナンバーサイズではない。コンパクトではあるが、昔ながらの小さなスズキ車とは少し違う。
パワートレーンは1.5Lマイルドハイブリッド+6AT。WLTCモード燃費は2WDが19.0km/L、4WDが17.8km/Lだ。燃費だけを見れば、ヤリスクロスやヴェゼルのハイブリッド勢ほど強烈ではない。しかし、自然な変速感が期待できる6ATや、101PSの1.5Lエンジンを考えると、燃費一辺倒ではなく走りの扱いやすさも狙った設定といえる。
では、フロンクスは本当に“全部入りSUV”なのか。答えはかなりイエスだ。少なくとも、ナビ、安全装備、運転支援、快適装備、内外装の質感装備まで、日常で欲しいものはほぼ標準でそろう。オプションで迷う部分が少ないのは、購入時のわかりやすさにもつながる。
ただし、注意点もある。安さを最優先する人には、254万1000円という入口価格は少し重く映るだろう。シンプルな装備でいいから価格を抑えたい、という選び方はしにくい。逆に、ナビも安全装備も見た目の上質感も最初から欲しい人には、かなり納得度が高い。
つまりフロンクスは、バーゲン価格のSUVではない。必要な装備を先に盛り込んで、結果的に追加出費を抑えやすい“納得型の全部入りSUV”だ。254万円からという価格をどう見るかは人それぞれだが、中身を見れば「高い」よりも「最初からよく入っている」と感じる人が多いはずだ。
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