クラッチ操作がいらない新機構「Eクラッチ」を搭載して3月発売となる、2025年モデルの新型レブル250。実はEクラッチの他にも、もっとライダーが使いやすくなるアップデートが施されていた。実車をチェックしてディテールを確認してみたい。
なんと受注の7割がEクラッチモデル! ユーザー大歓迎の注目機構
2017年のデビュー以来、ミドルクラスで圧倒的な人気を誇るレブル250。基本的なシルエットやスペックはデビュー以来ほとんど変わっていないが、2020年のマイナーチェンジではABSの標準装備やヘッドライト、ウィンカーのLED化を果たし、アシスト&スリッパ―クラッチも採用し、よりイージーな操作性を獲得した。
そんなレブル250が、2025年モデルでは更に扱いやすく進化。最も大きな変化は、昨年ホンダから発表された自動クラッチシステム「Eクラッチ」搭載モデルの登場だ。シフトチェンジの際、自動的にクラッチを制御してくれることでライダーのクラッチ操作が不要となるこのシステムは、半クラッチが苦手なビギナーにも安心の機構で、エントリーモデルとしても定番のレブル250にとっては相性抜群だ。
Eクラッチ仕様と共に、スタンダードモデルも従来通りラインナップしているため、ユーザーはどちらかを選ぶことができる。しかし性能的にはほとんど差がなく、Eクラッチ仕様の重量が3~4kg程度多いこと程度。価格差は5万5000円で、Eクラッチ仕様を選ぶことのハードルはほとんどない。このため3月の発売を前に新型への受注は殺到しており、そのうちなんと7割がEクラッチ仕様だという。販売店では多数の注文のため、既に今発注しても納車は秋ごろになるともいい、レブル人気は再加熱中だ。
ホンダ純正グリップヒーターが装着可能 異径ハンドルバーでポジションもイージーに
新型レブル250の変更点はEクラッチだけではなく、乗り心地を快適にするエクステリアも小変更。シートはクッション性を高めたウレタンとなり、長時間の乗車での快適性をアップ。リヤサスペンションのバンプラバー形状も見直され、衝撃をいっそうマイルドに吸収する。ただし、シート高は従来のままで、安心の足つきは変わらないのが嬉しい。
また、ハンドルバーのレイアウトが変更されており、手前&上方に位置することで、よりライダーに近づけられた。これにより小柄なライダーでも無理のないポジションを実現。さらにハンドルバーは形状も見直されており、従来はファットなインチ径だったものが、新たにグリップ付近を一般的な22.2mm径に変更。これによって操作感はそのまま、新たにホンダ純正グリップヒーターや、他社製のハンドルバーに装着できるアクセサリーの装着が可能となっている。
さらにアクセサリーとなるETC2.0車載機も変更され、従来、ETDカード挿入部と送受信機が共通の「一体型」だったものが、新たにカード挿入部を車体に収納できる「別体型」にアップグレードされた。防犯性にもハンドル回りのルックスでも、メリットの大きい別体型ETC2.0によって、高速道路を利用するロングツーリングでも、更に活躍しやすくなったといえるだろう。











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