昨年は未勝利とスーパーGTで苦しいシーズンを送ったホンダが、巻き返しを図る2017年の参戦体制を東京オートサロンで発表。
マシン、ドライバー、技術陣ともに昨年とは違う勝つための体制で王者レクサス、そして日産に挑む!!
文:WEBベストカー編集部/写真:西尾タクト、編集部
新たに3チームの体制を発表し、すべての体制が判明
体制発表会は冒頭、山本雅史モータースポーツ部長の、この言葉から始まった。
「昨シーズンはホンダとしてスーパーGT“ゼロ勝”という非常に悔しいシーズンとなりました」
ホンダはスーパーGTで、2015年第6戦SUGO以降未勝利が続き、シリーズチャンピオンも2010年を最後に獲得できずにいる。
雪辱を期すホンダは昨年末、全5チームのうち新規参戦チームとなる「チーム・無限」と「NAKAJIMA RACING」の体制のみ先行発表。
そして今回、東京オートサロンで残り3チームの陣容も発表し、ホンダ系5チームすべての体制が判明した。
復活の無限にヨコハマタイヤが供給、小林がGT500初参戦
「今シーズンは、新型NSXをベースとしたNSX-GTを投入し、さらに新たなチームとタイヤメーカーを仲間に加えて巻き返しを図ります」
山本氏がこうコメントするように、今シーズン体制のトピックは昨シーズンとは異なるマシン、チーム構成、そしてタイヤだ。
マシンは、2L直4ターボエンジンを積むミドシップという基本は同じながら、今季の規定に合わせて開発・改良を行った新車、NSX-GTを投入。
チーム構成では、かつてのチャンピオンチームでもある「チーム・無限」を復活させ、ドライバー陣もシャッフルしてきた。
今回、新たに発表された3チームの体制のなかでは、小林崇志がオートバックス・レーシング・チーム・アグリ(ARTA)に加入することもトピックのひとつ。
小林は昨シーズンまでGT300に参戦。第4戦富士で優勝を挙げ、今シーズンは自身初のGT500参戦となる。
そして、「タイヤ」では新たにヨコハマタイヤを迎え入れる。昨季までホンダ系の5チームは、4チームがブリヂストンタイヤを、1チームがダンロップタイヤを履いていた。
それが今季は3チームがブリヂストン、1チームがダンロップ、そして1チームがヨコハマタイヤという内訳となる。
ヨコハマタイヤは昨季のスーパーGTで8戦中3勝を挙げているだけに、ヨコハマを履くチーム・無限の成績にも注目が集まる。
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