月に200店のディーラーを回る遠藤徹氏。その遠藤氏が足で稼いだディーラーでの最新情報を毎回お届けするのがお馴染みの「地獄耳スクープ」。
今回は北米ショーで発表のあったカムリの日本発表時期、日産セレナハイブリッド、そしてあの技術を使ったPHVの開発情報、さらにCX-5の納期情報をお届けします。
文:遠藤徹/写真:トヨタ、日産、マツダ、三菱
ベストカー2017年2月10日号
北米で発表のあったカムリは8月に登場予定
今年8月にもフルモデルチェンジする次期型カムリは従来のカローラ店専売から、トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店の全4系列店併売になりそうです。
次期型カムリはトヨタの新しいクルマづくりの考え方である「TNGA」を採用する第4弾。
新開発の2.5Lエンジンと2モーター&リチウムイオンバッテリーを組み合わせたハイブリッド専用モデルになります。
従来のFF車のほか、新開発の4WD車も追加設定。安全パッケージ装備の「トヨタセーフティセンスP」を標準装備します。月販3000台以上の量販が見込めると思われます。
セレナのフルハイブリッドの登場は秋に延期か?
日産は、今年2~3月とみられていたセレナのストロングハイブリッドモデルの投入時期を、8月下旬以降に延期する見通しです。
現行のマイルドハイブリッド搭載モデルが新車効果やプロパイロットの設定、クオリティや使い勝手の向上などで、好調な売れゆきが続いていることから、1年後の需要一巡期に合わせて追加発売することにしたと思われます。
新開発ユニットはEV走行が可能なストロングハイブリッドであり、1.2Lターボと1モーター2クラッチ&リチウムイオンバッテリーを組み合わせたシステムを採用し、2WDと4WDを同時に設定すると思われます。(※ベストカースクープ班の情報ではe-POWER搭載との予想)
日産が三菱のPHV技術をついに自社製品に転用か
日産は、2017年後半にも新型PHVを投入する方向で開発中のようです。搭載モデルは明らかにされていませんが、コンパクトクラスの次期型ジュークかミディアムクラスの改良型エクストレイルになるのが有力です。
傘下におさめた三菱自動車はRVR後継車と新規コンパクトSUVの開発を進め、今年中にPHVを投入する見込みです。
これに時期が重なると、三菱自動車からの技術導入やユニット供給で対応する可能性があります。したがって、クリーンディーゼル車への復帰もほぼ同時期に行われるとの情報もあります。
PHVユニットはアウトランダーPHEVに搭載している2Lと組み合わせたシステムがベースとなっています。4WDとの組み合わせであり、あまり燃費がよくないことから2WDも開発を進めているようです。
またRVR後継車は2次バッテリーをひとつにした1.8Lモデルも用意していることから、これをベースにコンパクト車も設定する可能性があり、日産と三菱両ブランドで販売し、シナジー効果を高めていくものと思われます。
コメント
コメントの使い方