2025年12月25日に逝去されたスズキの鈴木修相談役。1981年にインド国営会社との合弁会社「マルチスズキ」を設立するなど、インドと関わりの深かった修相談役に、インド政府から国家勲章である「パドマ・ビブシャン」が授与された。
※本稿は2025年5月のものです
文:片岡英明/写真:スズキ
初出:『ベストカー』2025年6月26日号
鈴木修氏にインド政府から国家勲章が授与
2025年12月25日にこの世を去ったスズキの鈴木修相談役が、インド政府から国家勲章である「パドマ・ビブシャン」を受章しました。自動車産業を通じた日印の関係強化をはじめ、長年の功績が認められました。
●片岡氏のコメント
鈴木修相談役は早い時期から東南アジアに進出することを提唱し、近代的な生産工場を建設して各国の経済を盛り上げてきた。とりわけ工業の近代化に大きく貢献したのがインドだ。
1981年にインド国営会社との合弁会社「マルチスズキ」を設立し、低価格で機動性の高いコンパクトカーの生産を開始した。インドのユーザーの好みに合わせたコンパクトカーも積極的に開発したから、瞬く間にインドでシェアトップのメーカーになっている。
インドの通商と産業の分野において大きく貢献した修相談役。国家勲章である「パドマ・ビブシャン」を受賞したのは当然と言えるだろう。天国で修相談役も喜んでいるはずだ。









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