ランクルは日本で唯一と言っていい高級オフローダーでまさに一強状態!! そこで日産から高級SUVのサファリ(国外向けの車名はパトロール)が日本上陸する話があるため話題となっている。確かに話題なんだけど、2007年に販売終了されてちょっと凄さがわからないので、サファリの歴史を遡ってみよう!
文:小鮒康一/画像:日産
【画像ギャラリー】新型サファリ日本導入ほぼ確!? ホントなら日本は久々だけど今までどんなモデルだった?(15枚)画像ギャラリー日産サファリの歴史を振り返る
発表直後に受注が集中し、受注停止となって数年が経つトヨタのランドクルーザー300。圧倒的な走破性と高級感を併せ持つ本格クロスカントリーモデルの頂点ということで、現在国産車には同様のライバルが存在しないため、人気が集中するのもやむを得ないところ。
しかし過去にはランクルにガチンコ勝負を挑んだモデルが存在していた。それが日産サファリである。残念ながら日本では2007年の夏ごろに終売して以来、ラインナップから消えたままとなっているが、昨年9月に発表された新型パトロール(サファリの輸出名だったもの)の試乗会に日本のメディアが招待されるなど、にわかに復活の機運が高まっているのだ。
当時はパトロールの後継として登場
日本でサファリの名前を冠したモデルが登場したのは1980年6月のことで、およそ20年もの長きにわたって生産が続けられていた2代目パトロールの後継車種として登場。ちなみにデビュー前年の東京モーターショーでは“新型パトロール”として展示されていた。
この初代サファリは20年の時間を取り戻すように大幅に近代化を果たし、パトロール時代の官公庁や限られたコアユーザーだけでなく、レジャー用途の一般ユーザーの取り込みにも成功。一説にはランドクルーザー70の登場を早めるきっかけになったとも言われるほどのスマッシュヒットを記録したのだった。
またこの初代サファリはドラマ「西部警察」に登場する劇中車としても使用されており、多くの人に認知されることとなったのである。
1987年11月に2代目へとフルモデルチェンジを果たしたサファリは、基本的なデザインなどは初代のキープコンセプトとなっていたが、足回りを前後リーフスプリングのリジッド式から、フロント3リンク、リア5リンク/コイルへと一新し、サスペンションストロークを多く持つことでより高い悪路走破性を備えていた。また外装には大型のオーバーフェンダーが備わり、より精悍かつ力強いフォルムとなったのも特徴となっている。
当初は1ナンバーのバンのみだったが、1991年3月にはようやく3ナンバー登録のワゴンモデルが追加となり、11月には直列6気筒4.2Lのガソリンエンジンモデルが一般向けに追加されたのもトピックだった。
3代目にはワゴンモデルのみに
続く3代目は1997年10月に登場。キングオブオフローダーを開発コンセプトとし、オフロード性能はもちろん、オンロード性能も高めたことが特徴で、バンモデルは消滅し全車ワゴンとなっている。
エンジンは新開発の直6・4.5Lガソリンと4.2Lディーゼルターボを4ドアに、1.8Lディーゼルターボを2ドアに搭載していた。
1999年9月にはマイナーチェンジを実施し、2ドアモデルのエンジンを3.0L DOHC直噴ターボディーゼルに換装。新たに4ドアにバンを追加し、バンはディーゼル、ワゴンはガソリンエンジンのみとなった。
2002年11月にもマイナーチェンジを実施するが、このときエンジンを新開発の4.8Lガソリンエンジンとし、ディーゼルモデルやバンモデル、2ドアモデルを廃止し、4ドアワゴンのモノグレードに集約。
2004年8月にはフェイスリフトを実施し、当時のエクストレイルなどに共通するフロントマスクとするなどの改良を実施したが、このときすでに月販の販売目標は50台まで縮小しており、前述のとおり2007年夏で日本向けの販売を終了している。

















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